個性的すぎる超レアなクルマたち マン島自動車博物館の展示車両 40選(後編)
公開 : 2025.05.05 19:25
マン島自動車博物館には、マニアックなコレクター父子が収集した数百台の乗用車、商用車、バイクが展示されています。世界に数台しかないモデルや、初代トヨタ・センチュリーのロングボディといった希少車を取り上げます。
もくじ
ー21: アメリカン・ラ・フランス
ー22:フォルクスワーゲン・パサートW8
ー23:モニカ・プロトタイプ#1
ー24:モニカ・プロトタイプ#2
ー25:モニカ・プロトタイプ#6
ー26:トヨタ・セラ
ー27:ブリストル405
ー28:ポルシェ928 DHC
ー29:MGB
ー30:ファセル・ヴェガ・エクセレンス
ー31:フィアット・サマンサ
ー32:フォード・サンダーバード
ー33:ハンバー・スーパースナイプ・ピックアップ
ー34:フィアット130
ー35:ハルトゲBMW E30
ー36:ハンバー・スーパースナイプ
ー37:トヨタ・センチュリー
ー38:自動車関連グッズ
ー39:NSU Ro80
ー40: オースチン・ヒーレー・スプライト
21: アメリカン・ラ・フランス
1929年製の消防車が錆びついているのも無理はない。ほぼ1世紀前の車両だ。ダレン氏とデニス氏父子は、この車両が第二次世界大戦直後から倉庫に保管されているところを発見し、オリジナルの装備を全て残した状態で入手した。2人乗りのスピードスターに改造されるのを防ぐため、購入したのだという。
22:フォルクスワーゲン・パサートW8
パサートB5.5が「クラシックカー」となるには、まだしばらく時間がかかるだろう。しかし、その頃には、信頼性の低さと高い修理費用のために、4.0LのW8エンジンを搭載したモデルはほとんど残っていないはずだ。このエンジンはフォルクスワーゲン・グループの他のモデルには搭載されなかったが、それゆえに希少性は高い。
23:モニカ・プロトタイプ#1
これはかなり特別なクルマである。最初に製作されたモニカのプロトタイプだ。モニカとは、1970年代半ばにフランスで生産された高級車のこと。
(次項へ続く)

24:モニカ・プロトタイプ#2
モニカの歴史は1966年から1975年まで続き、その間に約35台が生産された。しかし、そのうち顧客向けとして作られたのは10台ほどで、残りはプロトタイプだった。写真の車両は2番目のプロトタイプで、1番目(前項)とは大きく異なる。
(次項へ続く)

25:モニカ・プロトタイプ#6
驚くべきことに、ダレン氏とデニス氏父子はなんと3台のモニカを所有している。6番目のプロトタイプであるこの車両は、未完成のまま工場から出荷された。父子はモニカをこのまま残すか、それとも完成させて走行可能な状態にするか、難しい決断を迫られている。
26:トヨタ・セラ
日本のメーカーは長年にわたり、他では手に入らない興味深いクルマを生産してきた。このクルマもその1つだ。1990年から1995年にかけて、約1万6000台のセラが生産された。セラには1.5Lのガソリンエンジンと、壮麗なバタフライドアが搭載されている。
27:ブリストル405
ブリストルは、史上最も謎めいた自動車メーカーの1つである。60年以上にわたる自動車製造の歴史の中で、4ドアモデルはこの405だけだ。1954年から1958年にかけて、405セダンは265台しか生産されていない。当初、1971ccの直列6気筒エンジンを搭載していたが、この車両はローバーV8エンジンに換装されている。博物館ではオリジナルのエンジンを再装着する計画だが、外観の修復は行わないという。