『日産エルグランド』が16年ぶり4代目へ進化! キーとなる3つのポイントとは? 極上の乗り心地と高い旋回性能をチェック

公開 : 2026.05.18 10:00

いわゆるカックンブレーキにしない

そして、第3世代eパワーと組み合わせたインテリジェントダイナミックサスペンションが、走行シーンや路面に合わせて4輪の減衰力を最適制御し、加減速時の緻密なトルク配分とブレーキ制御で、極上の乗り心地を実現するという。

例えば、高速道路の継ぎ目などでは低減衰で滑らかに乗り越え、うねりの大きな路面では高減衰で大きな挙動を抑制する。この減衰力はドライブモードで切り換えも可能だ。

インテリジェントダイナミックサスペンションは、走行シーンや路面に合わせて4輪の減衰力を制御。
インテリジェントダイナミックサスペンションは、走行シーンや路面に合わせて4輪の減衰力を制御。    平井大介

また、進化したeフォースが前後モーターのトルク配分を制御することで、走行中の加減速でもフラットな姿勢を維持。さらにはスムースストップ機能が停止時のブレーキ力を緻密に制御し、いわゆるカックンブレーキにしない。

試しにテストコースで意図的に停止直前にグッとブレーキを踏んでみたが、ノーズダイブは少なく、文字どおりスムースに止まってくれた。

6つのドライブモードを設定

コーナリングでは、ステアリング操作に応じてeフォースが後輪の駆動力配分を上げて前輪のコーナリングフォースを高め、コーナリング中にアクセルを踏み込めば後輪の配分をさらに上げて車両を進みたい方向に向け、さらに踏み込めば内輪ブレーキをかけてモーター出力を上げ、ヨーモーメントを出すことで狙ったラインをトレースできる。

しかもコーナリング中はインテリジェントダイナミックサスペンションが外側の減衰力を高めて横方向の動きを抑えているから、ロールも少ない。このクルマの向きと姿勢を自在にコントロールした高い旋回性能を、背の高い大きなミニバンで達成したことは驚異的だ。

新型『日産エルグランド』は、デザインも走りも今までのミニバンと違う。
新型『日産エルグランド』は、デザインも走りも今までのミニバンと違う。    平井大介

さらに新型エルグランドでは、パーソナル/スポーツ/スタンダード/コンフォート/エコ/スノーと、シーンや好みに合わせた6つのドライブモードを設定している。パワートレインや回生ブレーキ、ステアリングやサスペンションまで調整できるから、状況に応じて乗り味を変えることができる。

デザインも走りも今までのミニバンとは違う新型『日産エルグランド』。少なくとも、その登場が国内外のライバルに大きな影響を与えることは間違いないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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