約420万円前後で探せる上等な1台 初代ベントレー・コンチネンタルGT【UK中古車ガイド】(2) 軽微な不調でも費用は膨らみがち

公開 : 2026.05.17 17:50

新体制下で、完全な新作ベントレーとして誕生した初代コンチネンタルGT。流通数が多く、価格は下落傾向です。工夫を凝らし、自ら修理する剛気なオーナーも。UK編集部が魅力を再確認します。

年式が新しい方が故障は少ない

ベントレー・コンチネンタルGTのボディは密閉構造といえ、軽微な不調でも費用は膨らみがち。細かな改良が重ねられ、年式が新しい方が故障は少ないといえる。整備履歴を確認すれば、過去の修理状況は遡れるはず。

警告灯の点灯はもちろん、サスペンションやドライブトレインからの異音がないか、オーバーヒートの過去がないか、すべての機能が正常か、試乗で確かめたい。調子が良ければ、シームレスでパワフルな移動へ浸れるだろう。

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

主な弱点は、熱で劣化するバキュームホースや、トランスミッション上部に載るブーストコントローラーなど。スカットル部分の電気制御モジュールへ水が侵入すると、電装系の不調を招く。エアサスペンションの状態やブレーキの摩耗、異音にも注意したい。

バッテリーの劣化も、不具合の原因となる。コンチネンタルGTには、エンジンの始動用と補機用で、バッテリーは2基載っている。

部品を入手し自ら修理する剛気なオーナーも

走行距離が短くても、長期間保存されていた例の方が、厄介な不調を抱えているケースは多い。OBD診断機をつなぎ、故障コードを確かめたい。エンジンの失火や回転が荒い場合は、点火コイルの劣化が主な原因で、修理は高額にはならないはず。

クーラント漏れやオーバーヒートは、対応が大変。ウォーターポンプの交換には、フロント周りを完全にバラす必要がある。ガスケット交換は、エンジンを降ろす必要がある。ZF社製の6速ATは堅牢だが、センサーや制御ユニットが不調になる可能性はある。

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

近年は取引価格が下落し、2万ポンド(約420万円)前後で上等な1台を探せる。その結果、部品を手配し自ら修理する、剛気なオーナーも英国では増えてきた。殆どの部品はフォルクスワーゲン・グループのモデルと共有し、入手は難しくない。

英国では、2006年3月の登録を境に税金が変わるため、年式には注意したいところ。それ以前なら年間430ポンド(約9万円)だが、以降では倍近くへ上昇してしまう。

購入時に気をつけたいポイント

ボディ

飛び石傷や、事故に伴う腐食がないか観察したい。可動式リアスポイラーは固着しがち。

エンジン

VR6用のV6エンジンを結合したW12エンジンは、基本的に高耐久。極端に走行距離が短いと、逆に不具合を招くことがある。クーラントやオイルの漏れ、ミスファイア、排気ガスが青白く煙っていないか、試乗で確かめたい。

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ウォーターポンプやサーモスタットは、故障しがち。ラジエターの状態も観察したい。走行中の水温は、80℃から90℃の範囲が正常。OBD診断機をつなぎ、センサー類が故障している場合は、購入を見送った方が良いだろう。修理は極めて高額になる。

サスペンション

エアサスペンションは故障と無縁ではなく、ボディが水平か見極めたい。修理後は、再設定が必要になる。ブッシュが摩耗すると、カタカタと走行時にノイズが出る。

ブレーキ、タイヤ

ブレーキパッドやローターは、大きいだけにお高い。オプションのセラミックブレーキは、もっと高額。サイドブレーキの効きも確かめたい。ホイールやタイヤも安くなく、内部の圧力センサーは5年前後で駄目になる。

電気系統とインテリア

湿気や長期保存は、センサー類へ悪影響を与える。助手席側フロアの、不自然な湿りに注意。シートの摩耗や天井の浮き、エアコンの動作も忘れずに確かめたい。

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