初代ベントレー・コンチネンタルGT【UK中古車ガイド】(1) 掘り出し物は約355万円 破格値で往年の最速4シーターを

公開 : 2026.05.17 17:45

新体制下で、完全な新作ベントレーとして誕生した初代コンチネンタルGT。流通数が多く、価格は下落傾向です。工夫を凝らし、自ら修理する剛気なオーナーも。UK編集部が魅力を再確認します。

新体制下での完全な新作ベントレー

ベントレー史上最速の公道モデルとして、当時世界最速の4シーターに君臨した、初代ベントレー・コンチネンタルGT。ロールス・ロイスと設計を共有しない、新体制のもとでの完全な新作ベントレーでもあり、背負った期待は巨大だった。

リムジンのフォルクスワーゲン・フェートンを前提に開発された、W型12気筒エンジンへ2基のターボを組み、21世紀初頭としては圧巻の560psを達成。ブレーキも、その頃の市販車では最大級で、112km/hを過ぎるとリアスポイラーが立ち上がった。

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

ダッシュボードにブライトリング社製の時計が収まるインテリアは、極めてラグジュアリー。反面、外寸から想像するより車内は狭め。そもそもベントレーは、大人2名と子ども2名での移動に理想的なクーペだと主張していたが。

スタイリングを手掛けたのは、フォルクスワーゲン・グループのラウル・ピレス氏とダーク・ファン・ブラッケル氏。力強くも優雅で、過去のベントレーへ通じるエレメントが随所に展開されている。

究極の上級グランドツアラーの1台

ボディカラーは、当初6色の設定だったが、実際は特注で自在。レザーは8色、ウッドパネルは5種類から選べた。選択肢は時間とともに拡大され、ほぼすべてのオプションが盛り込まれた、マリナー・ドライビング・スペックも用意されている。

四輪駆動システムが、W12エンジンの生み出す66.1kg-mもの大トルクを掌握。路面を問わずトラクションは秀抜で、想像以上に鋭い走りを実現している。

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

他方、エアサスペンションは4段階に調整可能ながら、乗り心地はやや硬め。車重は約2.5tと重く、操縦性の足を引っ張る。サイドウインドウ付近の風切り音や、エンジンノイズは、想像するより耳へ届く。

究極の上級グランドツアラーの1台といえたコンチネンタルGTは、今でも極めて快適で高速。スポーティかつラグジュアリーな、至福の運転体験でドライバーを満たす。ガソリン代を忘れれば、サーキットで320km/hへの加速も許してくれる。

オーナーの意見を聞いてみる

「発表当時のことは忘れません」と話すのは、コンチネンタルGTを2021年に購入した、ナイジェル・ロバート氏。「デザインが好きなんです。ブランドのイメージを現代的に解釈しつつ、クラシックなラインを融合させているのが素晴らしい」

「ジェントルマン・エクスプレスを体現したこのクルマに、心が奪われました。長距離でも、時間を忘れるほど快適で運転は楽しいんです。インテリアの雰囲気も気に入っています。維持費として、2000ポンド(約42万円)程は毎年備えた方が良いでしょう」

ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGT(初代/2003〜2011年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

「これは、ベントレーが広報用にしていた車両で、自分の前はベントレー・ドライバーズ・クラブの役職者がオーナーでした。ダッシュボード裏の電子モジュールが故障し、1000ポンド(約21万円)かかりましたが、今のところ不調はそれくらいですね」

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