オランダの『スパイカー』が数々の困難を乗り越え復活 スーパーカー『C8プレリエーターXXVクーペ』発表 今後はSUVも

公開 : 2026.08.19 07:25

オランダのスポーツカーメーカーであるスパイカーが、数々の困難を乗り越え、ついに新型『C8プレリエーターXXVクーペ』を発表しました。25台限定生産ですが、新型SUVの開発も進んでいるようです。

数々の困難を乗り越えて再始動

オランダのスポーツカーメーカーであるスパイカーは、長年の沈黙を破り、新型スーパーカー『C8プレリエーターXXVクーペ(C8 Preliator XXV Coupe)』を発表した。事業を再始動し、新型SUVの開発も完了させる計画だ。

破産と長期にわたる法廷闘争を経て、同社の共同創業者であるヴィクター・ミュラー氏は2025年10月、この歴史あるブランド名の権利を再取得した。そして今年6月、スパイカーの株式の大部分がウクライナ出身の起業家ヴォロディミル・ノソフ氏に売却され、これが復活のきっかけとなった。

スパイカーC8プレリエーターXXVクーペ
スパイカーC8プレリエーターXXVクーペ    スパイカー

スパイカーの新たな時代の幕開けを告げる最初のモデルが、C8プレリエーターXXVクーペだ。2016年のジュネーブ・モーターショーで披露された『C8プレリエーター』を発展させたモデルである。

20世紀初頭に航空機メーカーとして活動していたスパイカーの歴史を反映し、プロペラ風のホイールや、ジェット戦闘機のアフターバーナーを彷彿とさせる形状のリアライトが採用されている。

英国の生産受託企業によって組み立てられたアルミニウム製スペースフレームシャシーをベースとし、4.0LツインターボV8エンジンを搭載している。このエンジンは最高出力800psと最大トルク102kg-mを発生し、6速マニュアル・トランスミッションを介して後輪に動力を伝える。

あえてアナログなインテリア

最高速度は350km/hを超えるが、スパイカーによれば、スピードよりも没入感あるドライビングを追求しているという。

インテリアには、最近主流のスクリーンがほとんど見られない。唯一のデジタル表示はヘッドアップディスプレイのみだ。スイッチ類や計器類は「意図的にアナログ」のものが選ばれている。

スパイカーC8プレリエーターXXVクーペ
スパイカーC8プレリエーターXXVクーペ    スパイカー

また、「バタフライモード」という機能があり、ボタンを押すだけでエンジンルームを含むすべてのパネルが開き、内部が露わになる。

C8プレリエーターXXVクーペは計25台が生産される予定だ。価格はまだ公表されていない。

スパイカーは富裕層をターゲットにしているため、米国のモントレー・カー・ウィークの一環として開催される限定イベント「ザ・クウェイル」を同車の発表の場として選んだ。

また、スパイカーはGT3クラスの耐久レースへの参入を検討しており、さらに新型SUV『D8』の開発完了も「見込まれている」と述べた。

D8は、2006年のジュネーブ・モーターショーで『D12』という名称のコンセプトカーとして公開されたが、これまで量産化には至っていなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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