『ロータス・ヨーロッパ』を熟知した英国在住オーナー 14台所有してきた熱心な愛好家 乗り続けるコツは?

公開 : 2026.08.31 17:05

英国在住のジョン・ランドさんは、ロータスの名車『ヨーロッパ』の熱心な愛好家で、これまで14台乗り継いできたとのこと。昔の苦い経験から、「すでに壊れているものを直しながら乗る方がいい」と考えているそうです。

壊れたものを修理する方がいい?

英国在住のジョン・ランドさんは、世界で最も熱心な『ロータス・ヨーロッパ』のオーナーかもしれない。彼はこれまで14台を所有し、その1台1台を深く愛してきた。

「両親は買ってくれなかったので、1975年の21歳の誕生日に、自分で最初の1台を買いました」とジョンさんは言う。

ジョン・ランドさんのロータス・ヨーロッパS2
ジョン・ランドさんのロータス・ヨーロッパS2    AUTOCAR

「両親が反対したのは正しかった。翌日には壊してしまったんですから。電信柱に突っ込んでしまい、修理を他人に頼む余裕がなかったため、自分でグラスファイバーの扱い方を学んで修理する羽目になりました」

「残念ながら、その後も何度もぶつけてしまいました。そこで、状態の良いものを買ってまた壊すよりは、すでに壊れているロータス・ヨーロッパを買って修理した方がましじゃないか、と考えたんです。それで、修復したり、売買したりするようになりました。長い間レースにも出ていましたが、驚くべきことに、一度もクラッシュしませんでした」

ジョンさんが現在所有するヨーロッパは2台ある。1台は写真に写っている1969年式S2で、後期型のルノー1600クロスフローエンジンを搭載しており、10年前に購入した。もう1台は、最高出力250psを発生する軽量仕様のロータス・タイプ47だ。

素晴らしいコンディションの内装

「タイプ47はすごく速いですよ。とはいえ、重量がわずか700kgのS2も決して遜色ありません。1979年に、かつてブルックランズでGT40のシャシーを製作していた人によって修復してもらいました。彼はその道のプロで、エンジンの出力向上も含め、見事な仕事をしてくれました。標準エンジンは1470ccのルノー製でしたが、彼が搭載したものはそれよりはるかに優れています。一度も不調を起こしたことがないんです」

57年もの歳月を経たクルマにしては、内装は極めて良好な状態で、電動ウィンドウ、カーペット、磨き上げられた木製のダッシュボードといった洗練された装備を揃えている。実際、新車当時がこれよりも美しかったとは想像し難いほどだ。

ジョン・ランドさんのロータス・ヨーロッパS2
ジョン・ランドさんのロータス・ヨーロッパS2    AUTOCAR

このヨーロッパは極めて車高が低い。全高はわずか1080mmで、あのフォードGT40とほとんど変わらない。

「車内は少し閉塞感があります。身長が5フィート10インチ(約178cm)を超える人には向かないでしょうね」とジョンさんは言う。

「冬の日には暖かくて居心地が良いのですが、夏は少し暑すぎます。少なくとも、ロータスは乗り心地をうまく仕上げています。しなやかで、身体が激しく揺さぶられることはありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョン・エバンス

    John Evans

    役職:特派員
    フリーランスのジャーナリストで、AUTOCAR英国編集部の元スタッフ。姉妹誌『What Car?』誌の副編集長や『Practical Caravan誌』の編集長なども歴任した。元自動車ディーラーの営業マンという経験を活かし、新車・中古車市場や消費者問題について幅広く取り扱っている。近年は、これらのニュースや特集記事に加え、アイスクリーム・ワゴンのDIY方法から放置車両の探索まで、さまざまな記事を寄稿している。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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