新型『日産エルグランド』を渡辺敏史が吟味(前編) デザインはアルヴェルに比べて小賢くまとまりすぎ? 3列目の快適性という意外な発見
公開 : 2026.09.07 10:00
意外な発見となった3列目の快適性
でも、エルグランドのシート形状については今回の試乗で新たな気づきもあった。
日産の十八番である背もたれの中折れ機能があるおかげで、リラックス姿勢でも肩部から上を立て気味にすることで前方の景色や画面が確認しやすくなる。そしてリクライニング時は可動式のアームレストを背もたれのツラに合わせておけば腕まわりに窮屈さを感じることはない。さらには乗り降りの際にも前方に体をずらす必要がなくスムーズだ。

そして今回の試乗で意外な発見となったのが3列目の快適性だ。シート自体の形状やフォームなどにも気配りされており、着座姿勢やレッグスペースも窮屈さはなく、シアターレイアウトのおかげで前方見通しもいい。
後輪のすぐそばという、何かと割りを食う場所をして上下動や突き上げによよる体の揺すりが抑えられているあたりは、ピッチングをしっかりコントロールするというクルマそのものの味付けの基本が、車体の後端にまで巧く作用しているのだろう。
乗せられる側の話を続ければ、賓席たる2列目の掛け心地はさすがに文句はない。プラットフォームはCMF-C/Dをベースとしているが、ミニバンの体躯向けに大改造を施したこともあってか、床面や箱の共振抜けもすっきりしている。
長く採られたシートスライドを最後端にすれば、足を伸ばしたリクライニング状態で寛ぐこともできるが、その場合は入力を受け止めるBピラーが顔の真横にくる。音振環境的には適度なスライド&リクライニング量で座るのが最も快適だった。
*新型『日産エルグランド』を渡辺敏史が吟味(後編)に続きます。











































































