19歳の英国在住オーナーが所有する『MG ZR』はアフリカを制したラリーカー 父の2桁台コレクションは尽きることのないパーツ供給源
公開 : 2026.09.01 17:05
英国在住のエドワード・ラクストンさんは、過去にラリーで活躍していた『MG ZR』で英国のレースイベントを楽しんでいます。この車両は2012年、ロンドンからケープタウンまでのラリーに参加し、見事完走しました。
輝かしい経歴を持つ1台
英国在住のエドワード・ラクストンさんの『MG ZR』は、地元のラリーイベントに出場するさまざまなハッチバックの中でも、特に際立った経歴を持つ1台だ。14年前、この車両は「ロンドン・ケープタウン・ラリー」に参加したのである。
それは英国から南アフリカまで、過酷な地形を29日間にわたって走り抜けるレースだ。当時、コンプリート・ラリー・サービスという整備工場を営むオーウェン・ターナー氏が手入れし、レイチェル・ヴェスティ氏とスージー・ハーヴェイ氏がクルーを務め、41台中28位でフィニッシュした。

そして、この車両は製造から25年かった今でもなお現役で活躍している。現在は英国デヴォン州北部の過酷なコースでその実力を発揮しているのだ。
「運転席に座るのはこれが初めてです。これまではナビゲーターを務め、父が運転していたのですが、本当に楽しいですね!」と、ナショナル・グリッド(英国の電力・ガス会社)で見習いとして働くエドワードさんは言う。彼はまもなく19歳になる。
エドワードさんの父親は、「このままじゃ、これが最後のチャンスになるかもしれないな」と冗談めかして言う。キャリアの初期段階で、若者があまりに自信過剰になるのは好ましくないからだ。いずれにせよ、運転席を離れたら、整備作業が待っている。
父親は熱心なコレクター
エドワードさんは、父親がZRやローバー25を2桁台もコレクションしていることをうっかり漏らした。そのほとんどは、エドワードさんのZRと同様、Facebookで見つけたものだ。「10台以上ですか?」と筆者が聞くと、「それより少し多いかな」と彼は言う。
MG ZRがかつてどれほど人気があったかを考えると、とんでもない話に聞こえるだろう。実際、販売されていた4年(2001~2005年)の間、ZRは英国で最も人気のある小型スポーツハッチバックの1つであり、特に販売後期にはお金のない若いドライバーたちからも確固たる支持を集めるようになった。

エンジンは選択肢豊富で、ガソリンは1.4Lから、最高出力160psを発生する最上位モデルの1.8L VVCまでを網羅する16バルブのKシリーズエンジンがラインナップされていた。ディーゼルエンジンは2.0L で、2種類の出力バリエーションが用意されていた。生産終了間際、マクラーレンF1で知られるデザイナー、ピーター・スティーブンス氏の手によってフェイスリフトが施され、好評を博した。
しかし、エドワードさんのZRについて1つ気になる点がある。それはエンジンだ。排気量1.6Lである。筆者の知る限り、1.6LのZRは存在しなかった。厳密に言うと、ZRの兄弟車であるローバー25および45にのみ搭載されていた。にもかかわらず、英国のMOT(車検)検査表では、この車両の排気量は1.6Lとされている。どういうことなのだろうか?







