『特務機関NERV』災害対策車両5号機を、三菱とゲヒルンが共同製作 有事に強い『アウトランダーPHEV』がベース【自動車ニュースを読む】
公開 : 2026.09.17 07:25
毎日発信されるプレスリリースの中からピックアップし、ジャーナリスト橋爪一仁が分析するコラムです。今回は三菱とゲヒルンが災害対策車両を共同製作したというニュースを元に、有事に役立つであろう、三菱車の魅力を考えます。
自助、共助、公助が一体になった災害対策車両
『三菱自動車工業』(以下、三菱)と『ゲヒルン』は、災害時の停電や通信網トラブルに備え、防災情報配信サービスの継続と自治体への支援を目的に共同製作した、『特務機関NERV(ネルフ)災害対策車両』5号機の運用を9月から開始した。
災害発生時における避難所や対策本部の電源と通信の確保は課題で、電力を蓄えて移動できる電動車と、地上インフラに依存しない衛星通信を組み合わせた災害対策車両への期待は大きい。そのため、準天頂衛星『みちびき』を利用した衛星安否確認サービス『Q-ANPI』の端末も以前の車両に引き続き搭載する。

その目的は、自助、共助、公助という3つに分けられる。
まず自助は、『特務機関NERVの防災情報配信サービスを単独、自力で継続』することで、災害等による情報機能の喪失時には、対策車両によって電力と通信を自立的に確保して防災情報配信サービスを継続する。
続く共助は、『近隣自治体の災害対策本部、避難所等への支援』をすることで、被災地へ対策車両が出動して、災害対策本部や避難所等に給電や充電、電話、Wi-Fi接続、インターネット及び『みちびき』の災害、危機管理通報サービスを利用した防災情報を提供する。
最後の公助は、『防災訓練への参加、自治体や企業の災害対策モデルケースの提示』を行い、訓練やイベント等を通じてPHEVや『みちびき』の有用性を紹介し、自治体や企業が電力や通信を確保する重要性を理解することで災害対策強化を促す。
非常時におけるアウトランダーPHEVの強さ
対策車両のベースモデルは、『三菱アウトランダーPHEV』の特別仕様車『ブラックエディション』に、スペースX社の衛星通信サービスアンテナを搭載し、地上の通信網が途絶した状況でもインターネット接続を確保することができる。
ご存知の方も多いかもしれないが、『特務機関NERV』の名称およびロゴマークは、『エヴァンゲリオン』シリーズの著作権者である『カラー』と、同作品の権利を管理する『グラウンドワークス』の許諾に基づき使用している。

三菱の高い技術力が惜しみなく投入されたアウトランダーPHEVは、強靭さやタフさで定評があり、最高峰の四輪駆動システム『S-AWC』(スーパー・オール・ホイール・コントロール)によって、荒天時や悪路の走破性が高い。
性能面では、WLTCモード(ハイブリッド燃料消費率)17.2km/Lを誇る高い燃費性能が有事の際に効果を発揮し、ガソリンさえ補給すればいつまでも走り続けることが可能である。
同時に電動モーターで走るためのバッテリーを搭載し、ガソリン満タン時に一般家庭11日分ほどの電力を賄える。そのため災害時であっても通信電源を確保できるため、災害対策車両に最も適したモデルのひとつだ。
































































































































































