ID.ポロよりも約200km長く走行 フォルクスワーゲン、高効率の4人乗りEVプロトタイプ公開 実用性を考慮した「量産車」のような設計
公開 : 2026.09.16 11:45
フォルクスワーゲンはエネルギー消費効率を追求したEVプロトタイプ『ミッション・エフィシエンシー』を公開しました。2013年の『XL1』の精神的後継で、13.3km/kWhという高効率を達成しました。
XL1の精神的後継、ベースはIDポロ
フォルクスワーゲンは、効率性を追求した実験的なEVプロトタイプ『ミッション・エフィシエンシー(Mission Efficiency)』を公開した。ここで培った技術は、今後の量産車開発にも影響を与えることになる。
ミッション・エフィシエンシーは、2013年に限定販売され、111km/lの低燃費を達成したディーゼルPHEV『XL1』の精神を受け継ぐ車両である。新型『IDポロ』と同じMEB+プラットフォームをベースに開発され、効率性の新たなベンチマークを打ち立てている。

今回、ドイツのヴォルフスブルクからオーストリアのウィーンまでの1278kmのテスト走行で、13.3km/kWhという非常に優れたエネルギー消費効率を記録した。充電時のエネルギー損失を除けば、最大14.5km/kWhに達する。参考までに、IDポロの公称値は約8.7km/kWhだ。
テスト走行中、ミッション・エフィシエンシーは52kWhバッテリー1回の充電で実走行距離約650kmを達成した。これはIDポロのWLTP航続距離より約200km長い。
今回の走行ではポーランドとベルリンを経由した。アウトバーンで最高速度138km/hを記録し、平均速度は67km/hだった。別のテストでは、管理された環境下で、一定の速度で停止することなく800kmを超える走行距離を達成した。
リアを絞り込んだ流線形フォルム
パワートレインは、IDポロのエントリーモデルに搭載される最高出力115psの電気モーター(前輪駆動)と、最上位グレードの52kWhバッテリーを組み合わせた。ただし、バッテリーの性能を長期にわたり維持するための「セーフティ」バッファーを取り除き、実用容量を54kWhまで引き上げている。
MEB+プラットフォームにも手を加え、より低く、長いボディを実現した。後部は大幅に絞り込まれており、リアアクスルの幅は17cmも狭くなっている。

サスペンションはIDポロから流用したが、空力性能を向上させるため車体下部はカバーで完全に覆われており、ノーズ部のアクティブインテークやホイールカバーと相まって、0.158という低い空気抵抗係数(Cd値)を実現している。同様のフォルムを持つXL1の空気抵抗係数は0.189だった。
コンチネンタル製タイヤも幅を155mmに細くし、可能な限り空気圧を高めている。ただし、アルミホイールの直径はポロと同じ18インチだ。

























