レトロなフィアットからフォルクスワーゲンの最新EVまで パリ・モーターショー2026で注目の新型車 20選(後編)

公開 : 2026.10.23 11:45

プジョーe-T16コンセプト

RCZビジョンと並んで、プジョーは2027年初頭に発売予定の次世代208を予見させるコンセプトカーを披露した。1980年代の伝説的な205 T16へのオマージュを込めた、レトロフューチャー風のモータースポーツにインスパイアされたデザインを特徴としている。

詳しい技術仕様は公表されていないが、e-T16コンセプトは816psという驚異的な出力を発生するとされる。大きく張り出したボディワーク、イエローのライト、アグレッシブなツインリアスポイラー、そしてレッドのアクセントが目を引く。

プジョーe-T16コンセプト
プジョーe-T16コンセプト

RCZビジョンと同様に、e-T16は現時点ではあくまでコンセプトモデルだが、量産モデルに対する十分な需要が見込まれる場合、将来的に販売される可能性もある。実際、開発陣はプジョーの世界耐久選手権(WEC)プログラムを運営するPSEチームと協力し、走行可能なプロトタイプの製作に取り組んでいる。

ルノー8ゴルディーニ・コンセプト

伝説的なクラシックカー『8ゴルディーニ』へのオマージュとなるルノーのコンセプトカーが、パリ・モーターショーで一般公開された。

1962年のオリジナルモデルは、著名なエンジニアであるアメデ・ゴルディーニ氏の名を冠した高性能セダンだ。ゴルディーニ氏はごく普通のルノー8をハイパフォーマンス仕様に改造し、ラリー界を席巻して、世界初のワンメイクレースシリーズも生み出した。

ルノー8ゴルディーニ・コンセプト
ルノー8ゴルディーニ・コンセプト

鮮やかなブルーのボディに、4つのヘッドライトと2本の白いストライプが特徴だったが、このコンセプトカーはそれを忠実に再現している。ただし、ガソリンエンジンではなく、リアの電気モーターから270psを発生させるという。

ルノーは、このコンセプトカーがあくまで1台限りのモデルであり、フランス・フリンにある新しい博物館に展示される予定だと述べている。とはいえ、そのデザインには将来のモデルに採用される可能性のある要素もいくつか含まれている。

ルノーEスペース・コンセプト

ルノーはパリで『Eスペース(E-space)』と呼ばれるコンセプトカーも公開した。1984年の初代エスパス(Espace)への明確なオマージュだ。

初代エスパスは欧州におけるミニバンの普及に重要な役割を果たし、まさに「ピープル・キャリア」の元祖とも言える存在だ。しかし、現行世代のエスパスはミニバンからSUVへと変貌を遂げている。今回の新しいコンセプトカーは、ミニバンへの回帰を示唆している。

ルノーEスペース・コンセプト
ルノーEスペース・コンセプト

急勾配のフロントウィンドウはフランスの列車TGVを模したものであり、リアスポイラーは第3世代および第4世代のエスパスで目立っていたルーフバーを彷彿とさせる。

Eスペース・コンセプトは3列シートで6人乗りとなっており、中央列のシートは回転させたり、完全に折りたたんで3列目用のテーブルとして利用したりできる。ルノーはEスペースについて「将来の可能性を探る」としているが、量産化の意向があるかどうかについてはまだコメントしていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の英国の自動車雑誌『AUTOCAR』(1895年創刊)。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

パリ・モーターショー2026で注目の新型車 20選の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

Google検索で『AUTOCAR JAPAN』の記事を見つけやすくする方法

人気記事