【新型三菱パジェロを深掘り:開発者編】新フラッグシップSUV誕生に向け、思いがひとつに! 車名決定に至るまで、そして『らしさ』と『これから』
公開 : 2026.10.30 11:25
10月29日、三菱は同社のブランドを象徴するフラッグシップモデルとなるクロスカントリーSUV、新型『パジェロ』を12月17日より販売開始すると発表しました。ここでは開発者のコメントを元に、篠原政明が深掘りします。
パジェロという車名は決まっていなかった
10月29日、三菱のフラッグシップSUV『新型パジェロ』の日本仕様が満を持して発表された。これに先がけてメディアに向けて行われた事前取材会で、三菱自動車工業(以下、三菱)プロジェクト推進室SCEV(RV)担当マネージャーの上村広太氏から、新型パジェロについて詳しく伺ったので紹介しよう。
実は開発当初、『パジェロ』という車名になるかは、決定していなかったという。4年ほど前に三菱らしいフラッグシップを作ろうという案が立ち上がった。既にアセアン用に『パジェロ・スポーツ』というクルマはあったが、これより上の立ち位置で、グローバルなフラッグシップSUVはどうあるべきかを模索した。

すると様々なアイディアが寄せられまとめ上げていくと「こういうクルマだったらパジェロなのではないか?」、あるいは「やはりこれはパジェロだ」という声が上がった。
開発側としても「フラッグシップSUVと言うならば、パジェロを創りたい」となり、幹部や開発者たちの思いがひとつに。そこで新たなフラッグシップSUVはパジェロという車名になり、開発が進んだという。
パジェロであるために外せないもの
ではパジェロらしさ、つまりパジェロであるためには外せないものは何だろうか?
それはまず、四角く分厚いボディと大きなキャビン、フロントのオーバーハングやランプブレークオーバーアングルといったプロポーション、乗り心地や室内空間の広さ、そして運転のしやすさなどが挙げられるという。

新型パジェロは、ピックアップトラックの『トライトン』に採用されているラダーフレームをベースにしていると説明を受けたが、実際には『トライトンと同様にラダーフレームを採用している』という表現が正しく、形式こそ同じだが骨組みなども違う、フレームは全くの別物だという。
それゆえ、例えばヒップポイントを変えればステアリングホイールの傾きも変わるから、それによってパジェロらしい佇まいになっているという。つまりパジェロという名に相応しい、トライトンとは別次元のフレームなのだ。
増岡浩氏も「運転しやすい」と太鼓判
新型パジェロの全長は先代(4代目)最終モデルより20mm長いだけだが、先代の全長は背面スペアタイヤを含んでいる。新型ではスペアタイヤ分(約30cm)を室内長に充てたため、室内は格段に広くなった。
今回の取材会で実車に乗り込んでみたが、2列目は150mmスライドするので3列目への乗り込みは意外と楽で、座ってみると膝は少し上がるもののつま先は2列目の下に入り、サイドウインドウが大きめなので閉塞感はない。

大人が長時間座ってもさほど苦痛にはならないだろう。フル7シーターとして十分に使えそうと感じた。
しかも、フロントと前後ドアのウインドウには遮音ガラスを、さらにダブルウエザーストリップなどの採用で、ドアを閉めると遮音性が高まるという。今回は試していないが、走行中でも運転席と後席との会話が自然にできるそうだ。
実はラダーフレームはエンジンとボディとフレームで音や振動を遮断できるため、モノコックよりは静粛性を高めやすい。こうした静粛性の高さや、チーム三菱ラリーアートの総監督であり、現在は広報部のチーフエキスパートも務める増岡浩氏が「運転しやすい」と太鼓判を押したという操縦安定性の高さも注目だろう。












































































