ランクルの対抗馬 三菱『パジェロ』がついに復活 ボディ・オン・フレーム構造の7人乗りSUV【UK編集部の視点】

公開 : 2026.09.04 17:05

三菱がついに新型『パジェロ』を発表しました。トヨタ・ランドクルーザーのライバルとして、ボディ・オン・フレーム構造と2.4Lディーゼルエンジン、タフな外観を備え、世界各国で販売されます。UK編集部の視点です。

あらゆる地形を走破する、三菱のアイコン的SUV

三菱の『パジェロ』が、トヨタランドクルーザーに対抗する本格的な四輪駆動車として復活した。

英国ではかつて『ショーグン』として知られていたパジェロだが、この新型も、あらゆる地形を走破するという歴代モデルの精神を踏襲している。例えば、過酷なオフロード走行にも耐えられるようボディ・オン・フレーム構造を採用した。三菱は「オフロードでの快適性」と性能を重視しつつ、オンロードでの乗り心地とのバランスを取ったと述べている。

三菱パジェロ
三菱パジェロ    三菱

その角ばったデザインは、1980年代、1990年代、2000年代にかけてパリ・ダカール・ラリーを制したショートホイールベースのパジェロを彷彿とさせるが、特徴的だったリアのスペアタイヤは廃止されている。分厚いタイヤも相まって、最低地上高は230mmを確保。アプローチアングルは30.4度、デパーチャーアングルは25.8度だ。

パワーユニットは、三菱のピックアップトラック『L200(日本名:トライトン)』に搭載されている2.4Lディーゼルエンジンを改良したもので、最高出力204psと最大トルク48.9kg-mを発生する。トランスミッションは新開発の8速オートマティックだ。

また、『ランサーエボリューションV』で初めて導入された三菱独自の「アクティブ・ヨー・コントロール」システムも採用されており、必要に応じて左右の車輪へのトルク配分を調整し、旋回性能や安定性を向上させる。

高級感を高めたインテリア 英国での販売は?

三菱のフラッグシップモデルとして、インテリアは前モデルに比べて格段に豪華な仕様となっている。レザーを多用し、3列シートで最大7名まで乗車可能だ。さらに、3ゾーン式エアコンやベンチレーテッドシートを装備し、ヤマハ製サウンドシステムは室内に伝わるロードノイズを低減することができるという。

新型パジェロはまず、生産地であるタイで発売され、2027年3月までにオーストラリアと日本でも発売される予定だ。

三菱パジェロ
三菱パジェロ    三菱

英国への輸入が行われるかどうかは現時点では不明だが、右ハンドル仕様であることから期待はできそうだ。三菱は今年初めに英国再参入を果たしており、ブランドを象徴するフラッグシップモデルとしてパジェロを投入する可能性はある。

後部座席を取り外した商用車仕様も、農家などの購入者層に受け入れられる可能性がある。英国では以前、ショーグンの販売台数の大部分を農業従事者などが占めていた。トヨタも現行のランドクルーザーを同様の位置づけとしており、乗用車仕様は以前よりも高級路線を強めたものの、商用車仕様は産業用途をターゲットにしている。

英国では中古のショーグンに対する需要が高く、初登録から10年以上経過した車両でも、2万ポンド(約420万円)以上で取引されることも珍しくない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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