マクラーレンにとっては新しい挑戦であるが、すでに馴染みのあるエレメントを使用するゆえ、開発はスムーズに進んだのだそうだ。

たとえばエンジンは既に650SやP1で使用しているものをベースにしている。その最高出力は570ps、最大トルクは61.2kg-mとなる。

他のマクラーレンがボディワークに高価なカーボンファイバーを用いる代わりに570Sはより多くのアルミニウムを使用する。

650Sが使用した、よく洗練されたインターリンクド・サスペンションは、570Sの場合は可変ダンパーとアンチ・ロール・バーを組み合わせたダブル・ウィッシュボーン式となる。

他のモデルが使用する可変式のエアロダイナミクス・システムは固定式だ。といった具合に、細かなところで570S用の最適化が図られているのだ。

写真に写っている車体は、2種類計画されていたクーペ・スタイルのうちのひとつだ。カーブしたリア・ウインドウは1960年代のル・マン・レーシングカーを思い起こさせる。