字幕付き マクラーレン570S vs アルピーヌA110 価格差対決

公開 : 2019.08.18 16:50

アルピーヌA110とマクラーレン570Sを比較試乗しました。価格差はおよそ3倍に達し、どう見てもライバルではありません。しかし、この2台には公道での楽しさを徹底的に追求しているという大きな共通点があるのです。

もくじ

天才的な足回り 過剰でない性能
敷居の低いパフォーマンス
フィーリングや洗練度を重視
優れたステアリングと乗り心地
限界域で良さが出るクルマ

天才的な足回り 過剰でない性能

これはご存知アルピーヌA110。そしてわたしの右側は、カテゴリー的にはA110の直接のライバルではない、およそ3倍の価格のマクラーレン570Sだ。

しかしこの2台には一緒に登場させるだけの共通点がある。それはなんだろうか。どうみてもライバルではないが、同じ位置にターボ付きエンジンを搭載し、どちらも2シーターのスモールクーペだ。パフォーマンスの数値よりもドライビングプレジャーを重視している点も共通する。

ツインテストとは言えないツインテストをする価値があるだろう。まずはじめにA110について少し話してみよう。

「君も以前これに乗ってとても気に入ったようだね」

「そうだね。お気に入りだ」

「じゃあまずはこのクルマについて、ご覧のみなさんに簡単に説明しよう。マクラーレンとの比較の土台づくりのためにね」

「最初に気づくのは、非常にコンパクトなこと。そしてその次にこの軽さだろう。この道は非常にスムーズでフラットだけれど、モーランドの凸凹だらけでトリッキーな道ではこのクルマの天才的なサスペンションのダンピングや難しい路面へのシャシーの対応に驚いたね」

「天才的か。言い過ぎじゃない?」

「いや大丈夫だ。昨日モーランドを走って来たんだけど、今まで乗ったクルマの中で最高の部類に入るよ。ああいう類の路面ではね」

「それはすごい」

「総評すれば、洗練されて楽しく、前後ともに十分なグリップがある。でも過剰なほどではなくて、信頼して限界走行ができるよね」

「そうだね」

「これがこのクルマの楽しさの秘密だと思う」

「今回は同一条件での比較じゃないけど、価格に見合うと思うかい?たしか5万ポンド(636万円)くらいだよね」

「5万2000ポンド(662万円)だよ。これはローンチモデルのプルミエール・エディションで、1955台限定だ。1955年といえばジャン・レデレがアルピーヌを設立した年だね」

「これはおよそ5万2000ポンドだけど、今後登場するレジェンドやピュアより高価なグレードだ。だとしても5万2000ポンドにしては価格に見合った非常に良いクルマだと思う」

敷居の低いパフォーマンス

「5万ポンド(636万円)前後のクルマが続々と登場しているよね。その頂点である718ケイマンにも対抗できそうだ」

「数年前までは誰もかなわなかったよね」

アルピーヌA110
アルピーヌA110

「いつもケイマンが勝っていたけど、4気筒になってからひとが離れ始めた。そこでM2コンペティションや新型スープラに加えてこのクルマだ。比較テストをしたらケイマンはどこに入るだろうね」

「驚きだよね。数年前までは考えられなかった」

「このクルマの最大の特徴は、君も冒頭で触れていたけれど、公道の速度域での楽しさを第一に開発されていることだ」

「それはとても重要なことだと思う。マクラーレンに乗り換えても大筋では同じことが言えるだろう」

「このクルマは260psで、車重はわずか1トン強だよね。たしか1080kgくらいかな」

「非常に扱いやすいパワーと車重だと思わないか?」

「公道でも使い切れるパワーだ。存分にこのパフォーマンスを味わうことができるだろう。軽さゆえに速く感じるし、物足りないとは思わない。エンジンは最高とは言えないかもしれないけど」

「でもサウンドは良いんじゃないか?古典的なホットハッチらしい音でとてもクールだ。オリジナルのA110やA310には乗ったことがないから、こんな音だったのかはわからないけど」

「でもひとついえるのは、僕も君もこのA110に心を奪われた」

「素晴らしいクルマだね。それに君のいうとおり、パフォーマンスに対する敷居が低いよ。最近のクルマは普通のひとには速すぎて扱えないからね。でもこのクルマはそれを利用可能なレベルに戻してくれた。だから僕が今好きなクルマはこれの他に、ヒュンダイi30Nとか後期型MX-5とかだね。GT86も好きだったよ」

「その通りだね。僕が初めてこのクルマに乗ったのはフランスの道なんだけど、小さなマクラーレンみたいだと思ったよ」

「なるほど」

「じゃあそろそろ本物のマクラーレンに乗ってみようか」

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