■どんな感じ?

試しに4人のテスターをジャズに押し込んでみたが、頭上／膝まわりのスペースは明らかに先代よりも大きくなっていることがわかった。いや、むしろトップ・クラスの広さである。

運転席に座ってみると、ステアリングやシートの調整幅も大きく、全方向の視界も極めて良好。縦方向に広いサイド・ガラスや敢えて補足したピラーが好影響をもたらしているようだ。

車体後方に回ってみると、スペース／実用性ともに ‘超’ 優秀。荷室への荷物の取り入れも行いやすく、特に横方向に広いゆえ、トップ・クラスの扱いやすさだと感じる。

リア・シートの折りたたみも実に容易。完全にフラットにできるため実用性も高く、自転車を放り込むにもうってつけである。

内装の質感もまた先代より飛躍的に向上しているが、こちらはトップ・クラスとまではいえない。フラッグシップ・モデルにあたるEXグレードがそなえるレザーも見受けられない。

たとえば同クラスで真向勝負することになるであろうフォルクスワーゲンUp!やスコダ・ファビアとくらべても、各種スイッチ類やプラスティック・パーツの質感もどこか安っぽい。

一方ホンダが用意する ‘コネクト’ インフォテインメント・システムは選択することを勧める。7.0インチのスクリーンに映しだされるイメージはクリアであり、レスポンスも良好。初めての人でも操作をしやすい。