スバルXV 2.0D SE

公開 : 2012.02.18 18:25  更新 : 2017.05.29 18:42

■どんなクルマ?

スバルXV(日本名:インプレッサ・スポーツ)は、英国の輸入ディーラーによれば”コンパクト・クロスオーバー”マーケットへ参入するモデルだという。実際にはインプレッサ・ハッチバックのAピラーを200mm前に持っていて、より長いホイールベースを与えて、乗客のためのスペースを稼ぎ出したモデルであり、フォレスターよりも約5mm多い220mmのグラウンド・クリアランスを持つ4WDだ。

エンジンは、113bhpの1.6リッター・ガソリンと、145bhpの2.0リッター・ガソリン、そして148bhpの2.0リッター・ディーゼルをチョイスすることができる。6速マニュアル・ギアボックスが標準で、CVTはガソリン・エンジンにオプションで用意される。

エントリー・モデルのSスペックは、エアコン、フロント/サイド/カーテン/膝のエアバッグ、ABS、クルマの走行状態をセンサーで検知しコントロール限界に近づくと制御を行い横滑りなどを防ぐVDC(ビークル・ダイナミクス・コントロール)などが標準だ。ここでテストするSEスペックは、更にHIDヘッドランプ&ウォッシャー、デュアルゾーン・エアコン、カラー・ダッシュ・ディスプレイ、リアビュー・カメラ、6スピーカー・ステレオ、ブルートゥース&USBコネクションなどを備える。

本革シート、キーレス・エントリー&スタート、電動ドライバーズ・シート、パイオニア衛星ナビなどは、更に上級グレードのSE Luxプレミアムを選択しなければならない。

■どんな感じ?

われわれは既にこのクルマを海外で試乗している。しかし、英国で受けた印象は、荒削りな感じであった。価格は、アウディQ3BMW X1と非常に近く、この競合車種のようにも捉えられるが、実際にはXVは非常に異なるモデルである。ドイツの両車は、ブランド・イメージ、磨かれたスタイリングと豪華なインテリアがセールス・ポイントだが、スバルのそれはもっと本気の作りがされているのだ。

まず第一に、パーマネント4WDと贅沢なロードクリアランスのお陰で、XVはオフロードを簡単に駆け抜ける性能を持っているということ。ローレンジのトランスミッションとヒル・デセント・コントロールはないものの、本格的オフローダーとして造られていることがわかる。

ボクサー・ディーゼルも印象的だ。それは、典型的な直列エンジンのディーゼルの響きとは異なり、精力的でやる気を感じさせるサウンドを持つ。燃費も都市部が中心の約20kmのテストであったが、22km/lを上回った。

クラスで最も軽いクルマであるにもかかわらず、XVは18ヶ月の幼い乗客を保護するというテストも含むEuroNCAPのクラッシュテストで、総じてQ3よりも良い点数をとったことも見逃せない。

XVの悪いところをあえて述べるのなら、イングランド中部の中世風の道は、すこしばかり洗練されていなかったかなという感じがしたことだ。少しばかり揺れている感じがしたが、それもその車高の高さを考慮すれば驚きに値するものかもしれない。

XVは、あなたを目的地まで、なんの問題もなく連れていってくれるクルマだ。例え、まわりが大荒れの天候でさえ、キャビンの中はいたって静かである。

また、XVは視界の良さも魅力的だ。視界を妨げるものがなく、高いドライビング・ポジションもそれを助けてくれる。

XVが苦戦するとしたら、それはショールームでのアピールが少ないことだろう。

スバルのインテリアは恐ろしく機能的だ。ダッシュボードこそソフトなペイントがされているが、それ以外は角の多いデザインで、実用性にとんではいるがゴツゴツとした印象だ。もちろん、メイド・イン・ジャパンの製品であるから10年経っても軋み音などしそうもないが、柔らかく宝石で飾ったかのようなアウディやBMWのコクピットと比べると、大きな弱点ではある。

■「買い」か?

スバルの輸入ディーラーは、XVの限界に気がついている。それは、ヨーロッパの高級なライバルに対して、このところの円高の影響で、価格面で有利に立てないということだ。プライベートな顧客を取り込むために、スバルUKは「スバルETC」というシステムを造り上げた。それはEveryThing Coverd(すべてをカバーする)の略である。最初の3年間、300ポンド以下のクルマの凹み、引っかき傷、アロイ・ホイールの修理、4WDには重要なホイールアラメイント・チェック、毎月1回の清掃、年1回の点検、ウインター・タイヤの保管、クルマと家の鍵をなくした場合の24時間サービスなどを行うというものだ。これは7,000ポンド(84万円)以上の価値を持つとディーラーは主張している。これはドイツ車との実質的な価格差を埋めることになるかもしれない。

もし、あなたが全天候型であらゆる地形に対応でき、耐久性の高いクルマを探しているのであれば、XVは間違いなく価値のある1台だ。その意味においては、ライバル達よりも遥かに優れていると言えよう。

(ヒルトン・ホロウェイ)

スバルXV 2.0D SE

価格 26,295ポンド(316万円)
最高速度 192km/h
0-100km/h加速 9.3秒
燃費 21.5km/l
Co2排出量 146g/km
乾燥重量 1415kg
エンジン 水平対向4気筒 1998cc
最高出力 145bhp/6000rpm
最大トルク 35.2kg-m/1600rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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