ボルボS90プロトタイプ

公開 : 2016.03.01 23:40  更新 : 2017.05.29 19:08

■どんな感じ?

全長はわずかにBMW 5シリーズよりも短く、ボディ表面にはエッジが目立つ。ウエスト・ラインは高く、カモフラージュをしているにもかかわらず、全般的な印象はいかにも大きい。キャビンも外観からの想像どおり広々としている。

ふわふわとしたアームチェアのようなシートはとてつもなく快適。見た目を含め、とても居心地がいい。テスト車のスペックが高いこともあるが、素材のミックスがとてもうまく、ロジカルに整理されたレイアウトにも好感がもてる。シンプルなのに高級感が滲みでている。

ダッシュボードを占領するのは大型のタッチスクリーンだ。どのグレードにも標準となるこれは、反応が速く操作にも迷う必要がない。ハイエンドという言葉がぴったり。もちろんアンドロイド・オートやApple CarPlayにも対応している。

何人かのオーナーは、もう少しシート・ポジションが高いほうがいいというかもしれないが、ヘッドアップ・ディスプレイが適確な情報を伝えてくれるため安心感は保たれている。

もうひとつのセリング・ポイントはリアの収容力だろう。主だったライバルよりも広々としている。頭上、肩、足元ともに不足しているとは感じない。ホールド感も高く、長い時間座っていてもまるで疲れない。500ℓの荷室もざっくりとライバルと変わらず、ゴルフ・クラブや大型スーツケースも問題なく飲みこむ。

われわれがテストに供したのは235psのD5。駆動方式は4WDだ。2種の4気筒ディーゼルのうちのハイ・パワー版である。ここ英国ではFFのD4(191ps)がビッグ・セラーになるはずで、カンパニーカーを求めている顧客層のあいだではBMW 520dと天秤にかけられるはずだ。

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