一層の上質さを求めた3代目 マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG(1) 大きな使命を背負った主力車種 パワートレインは絞り込み

公開 : 2026.08.05 18:05

マツダの主力、CX-5が3代目へ進化。車内空間は拡大しつつ、パワートレインは2.5L 4気筒に6速ATの組合わせのみに。平均以上に心地よく運転できるクロスオーバーだと、UK編集部は評価します。

マツダの生産数の3割前後を占める主力車種

どのクラスにも、AUTOCARの典型的な読者へ響くような、魅力的なモデルが存在する。ファミリー・クロスオーバーの分野でそれに該当するのが、マツダCX-5だろう。まったく新しいプラットフォームを得て2012年に登場した初代から。

カーブで楽しさを覚えるシャシーに、扱いやすいエンジンと、変速が心地良いMT。フォルクスワーゲンティグアンなどのライバルの方が売れていても、該当カテゴリーでは一線を画す存在になってきた。CX-5も、2世代で計500万台が売れているが。

マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)
マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)

そんなCX-5は、2026年に一層の上質さを求めた3代目へ交代。ひと回り大きく、熟成された印象を与えつつ、パワートレインの選択肢は絞られた。マツダにとって、生産数の3割前後を占める主力車種だけに、背負う使命は大きい。

2026年の新モデルとして触れずにいられない点は、バッテリーEVやプラグイン・ハイブリッドの設定がないこと。日産シトロエンヒョンデなどとは対象的といえる。

2.5L 4気筒に6速ATの組み合わせのみ

先代と異なり、素晴らしい変速感だった6速MTは廃盤に。吹け上がりの良い自然吸気の2.0Lガソリンや、2.2Lディーゼルターボも設定にない。マツダ3にも載る、2.5L自然吸気4気筒の「e-スカイアクティブG」と、6速ATの組み合わせのみになる。

最高出力は、141psと控えめ。電圧48Vのスターター・ジェネレーターが付くマイルドハイブリッドで、最大トルクは24.2kg-mを得ている。車重は1664kgとのこと。

マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)
マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)

ボディは、先代より全長が115mm延長。全幅は15mm、全高は30mm拡大している。より広い空間を求めるであろう家族には、うれしい成長かもしれない。印象的なほど精悍なスタイリングは、先代のイメージを継承する。

フロントグリルと巧妙に繋がるヘッドライトは、LEDが標準で、英国ではホムラ・グレードでアダプティブになる。アルミホイールは、試乗車のように19インチが人気のチョイスながら、17インチの方が快適性では有利だろう。

2代目から明らかに拡大した上質な車内

ホイールベースが伸びたことで、車内は2代目から明らかに拡大した。前席側の前後空間は、太もも付近で1090mmあり、後席側は760mmで、20-30mm広がっている。これはティグアン以上の余裕といえ、実際に座ると数字以上に広く感じられる。

90度まで開くリアドアのおかげで、乗降性が良く、チャイルドシートも載せやすい。荷室容量は61L増しの583L。後席は40:20:40の分割で倒せ、最大で2019Lまで拡大できる。開口部は広く、敷居が低く、上位グレード以外は床下に収納も備わる。

マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)
マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブG MHEV センターライン(英国仕様)

内装は、価格を踏まえれば感心するほど上質。これは、先代から続くマツダの特長といえる。高級感のある素材が用いられ、仕上げは丁寧。造形的な特徴は薄いけれど。

グレードを問わず、ダッシュボードやシートを明るめの色でコーディネートできるのもうれしい。このクラスでは一般的な、全面グレーな空間を避けられる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

マツダCX-5 2.5 e-スカイアクティブGの前後関係

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