VWゴルフR vs フォード・フォーカスRS

公開 : 2016.03.07 23:50  更新 : 2017.05.29 19:30

ライド・クオリティもハンドリングのためならば、犠牲を躊躇しない。ステア・フィールがよくなるならば、多少乗り心地が悪くったって……という考えである。

2台を ‘ホット・ハッチ’ のジャンルで括れはするが、実は似ても似つかない、まったく毛色の違うクルマなのではと予想している。

ゴルフRは最速のゴルフではあるが、乗り心地を損なわないうえで、ボディをコントロールしやすくしているクルマだと捉えているからだ。

2台に共通するのは、スイッチひとつでダンパーの硬さをアジャストでき、同時にエグゾーストの音量やステア・レスポンスを変えられる点だ。

ゴルフRの場合、さすがにコンフォート・モードでも、標準のゴルフのように衝撃をやわらかくいなすことは難しいが、235/35 R19のサイズからはおよそ想像のつかに寛容な乗り味だといえる。

たとえ大きなバンプに差しかかっても車体はドッシリと構え、コントロールしにくいとは感じない。ロック・トゥ・ロック1.9回転のステアリングもクイックだ。

ドライビング・ポジションはしっくりとくるし、ペダルの重みも感覚とピタリと合う。ダッシュボードのスイッチの配置に非の打ち所はないし、6速MTの操作感もいい。むしろDSGよりいいと感じるほどだ。

直4ターボを載せる点、マニュアルである点、4WDである点は同じ。19インチのホイールを選べば、タイヤ・サイズさえ同じだ。

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