英国内で展開されるトリム・レベルは、アグレッシブなバンパーがついたAMGライン、よりラグジュアリーなデジーノ・ライン、そして最速のGLS63の3種。今回はミドル・グレードにあたるGLS350dを英国の道で試すことにする。

■どんな感じ?

GLSを一言で表しなさいという設問があったとしたら、‘巨漢’ という単語を使うと思う。アウディQ7に比べると長く背が高くワイド。小さな島国に住むわれわれの頭を抱えさせそうだが、360°カメラ・システムのおかげで驚くほど簡単に駐車できる。ボクシーな体つきのおかげで四隅と障害物との距離を捉えやすい。

V6ディーゼルは ‘ラグジュアリー’ と形容するに十分な、なめらか回転感を披露。2000rpmのクルージングでも不満はない。プッシュするとさすがにディーゼルのザラついた存在感を感じるが、不快なノイズにならない程度に抑えられている。Q7のV6ディーゼルの攻撃を寄せつけないレベルにある。