キャデラックATSクーペ & Apple CarPlay

公開 : 2016.03.28 23:40  更新 : 2017.05.29 18:32

程良いボディ・サイズでスポーティな走りが楽しめる“アメ車”。それがキャデラックATSクーペだ。そのキャデラックを輸入販売するGMジャパンは、取り扱うキャデラックとシボレーの全シリーズにApple CarPlayが使える「統合制御ナビゲーションシステム」を2016年モデルより順次搭載し始めた。

キャデラックと言えば、V8エンジンの大トルクでゆったりと乗るという、いわゆる「アメ車の代表」的なイメージを思い浮かべがちだが、乗ってみるとその印象とはまったく異なる別次元アメ車の世界観があった。エンジンは2.0ℓ直列4気筒ターボ・エンジンで、トルクで押し出すというよりも軽快なエンジンがスムーズにスピードを乗せてくる感じ。一方で緩くもなく妙な固さもないサスペンションと適度にダルさを残したパワステからはアメ車らしいゆったり感も伝えてくる。この適度なバランスが両立しているのだ。

一方で車室内に目を移せばそこにはキャデラックらしい高品質さが漂う。立体的造形で象られた本革シートは見た目だけでなく座り心地も上々で、手に触れるトリムもその質の高さを実感できる仕上がり。キャビンはクーペとは思えない空間が広がる。特にリア・シートはルーフが多少低めとなるものの、シート座面はゆったりとしていてニー・スペースも十分。大人二人が不満なく肩を並べられる広さが確保されているのだ。欧州勢のライバルが多い中でキャデラックらしい緩さとスポーティさを合わせ持つシニア向けプレミアム・クーペと言っていいだろう。

さて、ドライブ中に何かとお世話になるのがインフォテインメント・システム。このATSクーペには新たにApple CarPlayに対応した「統合制御ナビゲーションシステム」と呼ばれる「CUE(キャデラック・ユーザー・エクスペリエンス)」が搭載された。シボレーは「シボレーMy Link」と呼ばれ、いずれもiPhoneをLightningケーブルで接続するだけでCarPlayがReady状態となる。あとはトップ・メニューの「CarPlay」のアイコンにタッチするという簡単操作でCarPlayモードへと切り替わる。

CarPlayに対応するiPhoneはライトニング・ケーブルが使えるiOS 7.1以上をインストールした5/5s/5c/6/6Plus。ここで、あらかじめ知っておくべきは、CarPlayモードに入ると車載システムからは基本的に切り離されて動作するということだ。互いにデータを融通し合うこともないし、車載機側で受信したETC(DSRC含む)やVICS車両情報をCarPlayモード上に反映することもない。その意味で、CarPlayはiPhoneの機能を車載システム上で“間借り”するような格好で動作しているとも言える。
 
 

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