トヨタ・オーリス・ハイブリッド Gパッケージ

公開 : 2016.05.06 23:50  更新 : 2021.01.28 17:39

  • JC08モード30.4km/ℓを達成。ニッケル水素バッテリーは後席下に配置する。

■どんな感じ?

試乗モデルは上級設定となるGパッケージ。ガソリン車の最スポーティモデルのRSでもOPの225/45R17を履き、フロントブレーキは大径型を採用。シートは本革とスエード調合皮のスポーツタイプで、内装色は白黒コンビ。内外装は一目でスポーツ&プレミアムのトップグレードと分かる仕立てである。

ロープロタイヤに硬めのサスチューンで路面の細かな凹凸には少々神経質である。よく言えばHVシステムの重量増を感じさせない引き締まった味わい、悪く言えば落ち着きに欠く乗り味となるが、オーリスのキャラとの整合性では前者の見方が適切だろう。

スロットルを開け気味にした強引なコーナリングでも追従する操縦性など、切れ味のいいスポーティドライビングの演出もあり、省燃費が売り物のハイブリッド車ながらもちょっと「その気にさせる」のはオーリスの上級仕様らしい。急操舵では回頭直後に後輪にドンと荷重が乗りやすいのが多少気になるが、高速域での中立付近の収まりもよく、ワインディングでの操る楽しみと長距離ツーリングでの扱いやすさを上手く両立している。

ハイブリッドでスポーティと言えばレクサスCTとキャラが被るが、細かな振動の均し具合などの質感で少し及ばない。内装の造り込みにしても本格プレミアム志向のモデルと比較してしまえば庶民派の印象も拭えない。また、レクサスCTにはパワートレインの制御モードに疑似マニュアル変速モードを備えているが、オーリスはTHS II系の標準的な設定である。

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