フロント・シート周辺もゆったりとして落ち着いている。後席の足元や頭上もたっぷりとしたスペースがある。パノラミック・ルーフを選ぶと頭上スペースは制限されるものの、2名の大人にとっての余裕は十分だ。

さすがにドイツ勢に比べると高級感は今ひとつだが、それぞれのスイッチ類のレイアウトも良好である。

■「買い」か?

アウディやBMWが作りあげた、独占状態に近いカテゴリーに参入するのは、フォードにとってタフである。そんななかで、実用的なインテリア、スペース、独自性のあるスタイリングを確立したことは評価すべきだ。

ならば、アウディやBMWのディーラーではなく、フォードに行くカスタマーが増えるだろうか? これに関しては、‘プレミアム’ をどう捉えているかによるだろうか。

しかし、フォード自身は、既に構築された固定観念を取り払うだけの実力があると主張しているし、エッジの場合は値段も下がりにくいのではないか? と考えている。注目するに値するクルマであることは間違いない。

フォード・エッジ2.0 TDCi 180 スポーツ

価格	£34,500(489万円)
最高速度	200km/h
0-100km/h加速	9.9秒
燃費	17.2km/ℓ
CO2排出量	149g/km
乾燥重量	1949kg
エンジン	直列4気筒1997ccディーゼル
最高出力	180ps
最大トルク	40.8kg-m
ギアボックス	6速マニュアル