ジャガーF-PACE

公開 : 2016.07.27 06:00  更新 : 2017.05.29 18:37

■どんなクルマ?

ジャガー「F-PACE」、日本語で表記する場合には「F-ペース」、ではなく本来は「Fペイス」が望ましいとのこと。ペイスとはゆっくりと一定の速度を保つという意味を思い起こすけれども、速足という意味もあるらしい。これはいうまでもなく、ジャガー初のSUV、メーカーいうところのパフォーマンスSUVである。

いかにもジャガーらしい顔付きのスタイリングを与えられたボディは、基本構造がXEやXFと共通する、80%がアルミ製のモノコック・ボディをベースとしながらも、全体の81%に専用開発した部品を使うことによって、F-PACEの独自性を生み出しているとのこと。

スポーツカーのF-タイプに由来するという、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがインテグラル・リンクの4輪独立サスペンション、電動パワーステアリングといったシャシーの基本構成に加えて、トルクベクタリング・バイ・ブレーキング、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクスをはじめとする多彩な制御システムなどを装備しているのも、F-PACEの特徴のひとつとされる。

塔載されるエンジンは、ジャガー・ランドローバーの独自開発による新型INGENIUM=インジニウム2ℓ直4ディーゼル・ターボと、3ℓV6スーパーチャージドの2種類。前者は180psのパワーと430Nmのトルクを生み出し、一方の後者は340ps仕様と380ps仕様の2種類があり、トルクはいずれも450Nmを発生する。

組み合わせられるトランスミッションはいずれも8段ATで、全モデルがIDD=インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクスを採用したコンパクトなトランスファーを備えるAWD=全輪駆動を採用している。これは、通常は後輪におよそ90%のトルクを配分するが、条件次第で必要に応じてそれを最大90%以上前輪に移行するというものだ。

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