ルノー・カングー・ゼンEDC

公開 : 2016.08.04 05:50  更新 : 2017.05.29 19:22

  • 両側スライド・ドアで、荷物やチャイルド・シートの積み下ろしもスムーズに行える。

  • 可倒式助手席はゼンEDCとゼン6MTには標準装備。

■「買い」か?

末永く愛用したいというのであれば、4モデルあるカングーの中から選ぶべき1台はゼンEDCだと思う。今現在カングーに乗っているオーナーがこのクルマを試乗すれば、これまでのカングーらしからぬ上質な走りに驚かされること間違いなしだと思うし、興味があるというオーナー予備軍にとっても、走り全体に行き届いたしっとりとしたいい物感には好印象を抱くに違いない。ということで今後のカングー・シーンはゼンEDCのひとり勝ち(?)になってしまう可能性が高いと個人的には想像している。

じゃあ6速MTモデルはどんな人向きなのか? という疑問に関しては、ゼンEDCの弱点のような部分も関係してくる。というのもEDCはエンジンブレーキの効きが非常に弱いのである。コーナーの手前でシフトレバーをマニュアル操作してシフトダウンを敢行しても、減速するどころかかえってスーッと進んで行ってしまう感じなのである。これは燃費方面を意識したセッティングであり、伸びやかな走りにも通じているのだが、クルマと積極的に対話して、隅々まで自分でコントロールしたい、というドライバーにとっては少し手応えが足りないのも事実。MTモデルならば1.2ℓ直噴ターボ・ユニットの回転数を高めに保ってワインディングを愉しむような芸当も得意だし、6速ギアでゆったりとクルージングするのも容易い。渋滞に悩まされる都市部にあまり縁がないオーナーであればMTのカングーは依然として魅力的なのである。

2代目カングーは、今回のゼンEDCの登場によってついに完成の域に達したと考えていいと思う。見た目と走りの持ち味はそのままに、ドイツ系の最新モデルにも比肩するインテリジェントなパワートレインを得たゼンEDC。これ以上のカングーは、ちょっと想像がつかない。
 

ルノー・カングー・ゼンEDC

価格 2,590,000円
全長×全幅×全高 4280×1830×1810mm
ホイールベース 2700mm
乾燥重量 1450kg
エンジン 直列4気筒ターボ1197cc
最高出力 115ps/4500rpm
最大トルク 19.4kg-m/1750rpm
ギアボックス 6速エフィシエント・デュアル・クラッチ
サスペンション マクファーソンストラット / トレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッド・ディスク / ディスク
タイヤ 6J x 15 + 195/65R15
燃費(JC08モード) 14.7km/ℓ


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