メルセデス・ベンツ、乗員のアシスタント機能を将来のモデルに搭載

公開 : 2016.09.05 04:40  更新 : 2017.12.14 12:31

ダイムラーのディータ・ゼッチェ会長は、メルセデス・ベンツが、個々人のスケジュールや健康状態を管理するパーソナル・アシスタント機能を備えたクルマの開発構想があることを明かした。

ベルリンで開催されているIFAコンシューマー・エレクトロニクスショーの席でゼッチェは、クルマが将来、人間にかわって雑務や日常的なタスクをこなし、オーナーの生活の質を高めストレスを軽減することに貢献すると説明した。

これによると、クルマは互いにコミュニケーションを取り合い、移動を効率的に進めるための情報を連携しあうという。身近なところでは、駐車場の空き枠情報を共有し、ドライバーにたよらずクルマが入庫操作を行うようになる。

またゼッチェは、クルマが人間のアシスタントとして機能するようになり、例えば仕事中のオーナーにかわって、子供を学校に送り迎えしたりするようになると考えている。

さらには、移動中に乗員が余計なストレスにさらされていないか、クルマが確認を行うようになるとしている。

「われわれの目標は、乗員がメルセデスに乗る前より、乗った後の方が気分がいいと感じられる環境づくりです。車載センサーが乗員の健康管理を行い、体調や血圧を改善するよう各種機能を調整するのです」

昨年ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクスショーでは、メルセデスF015コンセプトを公開し、乗員の快適性を最大限に高める自動運転車両というビジョンを世に問うたメルセデス。

ゼッチェはわれわれの取材をこう締めくくっている。「この先10年後にクルマというものがどんな姿になっているか、誰も正確に知ることはできません。しかし、ドライビングをする楽しみというものは、かわらずクルマに残っているべきです。そのことをメルセデスは決して忘れません」


▶ 海外初試乗 / メルセデス・ベンツF015

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