日産、ロボットタクシー競争参入 自動運転『セレナ』で実証実験 車高の高さ活かし検知能力向上【UK編集部の視点】
公開 : 2026.01.31 07:25
日産は11月末から1月末にかけて、神奈川県横浜市で自動運転技術の実証実験を行いました。AIも活用しながら、2027年のサービス提供開始を目指します。ウェイモなどロボットタクシー企業と競合する日も近いでしょう。
2027年のサービス開始を目指す
いずれは誰もが自動運転車を利用できるようになるという見通しがある。近未来の話に思われるかもしれないが、実際にはかなり前から自動運転タクシーが各地の道路を走っていることを忘れてはいけない。
日産は最近、神奈川県横浜市で「自動運転モビリティサービスの実証実験」を開始した。『セレナ』をベースとした5台の自動運転車を使用し、運行に必要な遠隔監視のための専用管制室をみなとみらいに設けた。

300名の一般市民を「一般モニター」として募集し、実験は1月30日まで約2か月間行われた。2027年にはサービス提供開始を目指している。
日産は2017年から自動運転技術の検証と実証実験を進めてきた。自動運転技術のノウハウは、日本国内の研究だけでなく、シリコンバレーの日産先進技術開発センターや、英国での研究プロジェクト「evolvAD」からも得ている。
AI活用で能力は大幅向上
今回、セレナをベースとする実験車両には、14台のカメラ、9台のレーダーセンサー、6台のLiDARセンサーが搭載され、すべてルーフ上に取り付けられている。ミニバンならではの車高の高さを活かして検知能力を向上させており、従来車両と比較して車外環境の認識と評価をより効果的に行うという。
例えば、英国のevolvADプロジェクトでは『リーフ』が使用されていた。リーフにも同様のセンサーアレイを搭載し、自動運転における多様な課題に対応するため、英国の都市部や複雑な郊外道路で試験を行った。

センサーからのデータはソフトウェアで処理される。日産によれば、AIを活用することでさまざまなシーンにおける認識、行動予測、判断、制御といった機能が大幅に進化したという。
システムに障害が発生した場合のバックアップなど、冗長性も持たせている。安全面でも万全を期しており、試験ルート上で発生し得る多数のシナリオを想定し、緊急時用の即時停止機能を備えている。
自動運転車サービスの業界動向
市場調査会社IDTechExによると、ウェイモ(Waymo)はジャガーIペイスを用いたロボットタクシーサービスで米国をリードしているという。フェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、アトランタで運用し、東京でも試験中だ。
テスラはテキサス州オースティンで440平方キロメートル以上の地域でロボットタクシーを運用している。ズークス(Zoox)とメイモビリティ(May Mobility)も米国でサービスを開始しており、ズークスに関しては専用設計のロボットタクシーを使用している。
IDTechExによれば、中国でウェイモ相当の規模で事業展開するのはアポロゴー(Apollo Go)のみであり、北京や上海を含む12都市で1000台以上のロボットタクシーを運行している。同社は来年、英国とドイツへの進出を視野に入れている。

































