■「買い」か?

公式発表されている燃料消費率は20.4km/ℓ。CO2排出量は129g/km。あれ?　英国の税制に当てはめると、1.6ℓよりも年間£35(5,019円)多く払わなければならないし、給油頻度も増す。

価格にも驚きだ。£33,760(484万円)という価格は、似たグレードのCX-5に比べると高価なのだ。また、2.0ℓユニットは、‘アセンタ’ トリム(下から2番目のグレード)以上しか設定されず、エントリー・グレードの ‘ヴィジア’ には、組みあわせることができない。

よって、1.6ℓから2.0ℓにレベル・アップしたいならば「買い」。1.6ℓ前後のSUVでも十分という向きにとっては「買い」ではない。ただ、もしボートなどを引っぱることが多いならば、最大牽引重量が150kgから、CVTは1650kg、MTは2000kgまで増えるため「買い」。

しかしそれでも1.6ℓをわれわれは推すだろう。1.6ℓといえども、ライバルよりちょっと遅いだけだからだ。これくらいの差ならば、ライバルを僻む必要もない。それより燃費のよさをありがたく感じるはずだ。

■日本版編集部の見立て

待望のパワーアップした2ℓーディーゼル・ユニットだが、その評価はあまり芳しくないようだ。1.6ℓとの価格差だけの価値を見いだせなかったという結論だろう。

日産エクストレイル2.0d テクナ 4WD

価格	£33,760(484万円)
全長×全幅×全高	4640×1820×1710mm
最高速度	204km/h
0-100km/h加速	9.4秒
燃費	17.9km/ℓ
CO2排出量	149g/km
乾燥重量	1675kg
エンジン	直列4気筒1995ccディーゼル
最高出力	178ps/3750rpm
最大トルク	38.7kg-m/2000rpm
ギアボックス	6速マニュアル

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