サーキット向けのマクラーレン570S「トラック・パック」に初試乗 内装と乗り心地に注目

公開 : 2017.03.16 11:19  更新 : 2017.05.29 19:10

■どんな感じ?

570Sは、われわれのロード・テストで満点を獲得したクルマだ。それは、サーキット仕様を製作するのに格好のベース車両であると同時に(ベース車両というのが憚られるほど)大幅な改ざんは望ましくないとさえ思えるものでもある。

したがって、このトラック・パックの変更点が最小限に抑えられているのは歓迎できる。

内容は全面的にアルカンターラが張られたインテリアや軽量シート、超軽量ホイール、カスタム部門であるMSOが扱うボディ・カラーや外装トリム、240km/hでプラス29kgのダウンフォースを生む12mm高いリア・スポイラーといったところだ。

車両重量は、570Sの1313kgから25kg削減。また、P1や675LTに用いられたソフトウェアが組み込まれ、インフォテインメント・システムのディスプレイにはサーキット走行向けの情報表示が可能に。そして価格は、570Sより£16,500(230万円)上昇している。

驚くべきは、こうした変化が、とくに大掛かりでないにもかかわらず、影響はクルマ全体に及んでいるという事実だ。しかも570Sでは、それが軒並み良い方向に働いている。

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