アルピーヌ新型A110、プロトタイプ画像初公開! ワイドフェンダー&2基のリアモーター採用 次世代EVスポーツカー誕生へ
公開 : 2026.07.04 11:45
アルピーヌA110の次世代のテスト車両が英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに登場する予定です。これに先立ち、プロトタイプの画像が初めて公開されました。軽量化と重量配分にこだわった設計のようです。
テスト向けに現行ボディを流用?
アルピーヌのスポーツカー『A110』の次世代モデルが、プロトタイプとして英国グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開される予定だ。同イベントは7月9日から12日にかけて英国で開催される。
アルピーヌはこれに先立ち、現行のガソリンモデルと共に展示される予定のテスト用プロトタイプ『A110フューチャー(A110 Future)』の画像を公開した。量産モデルと同じアルピーヌ・パフォーマンス・プラットフォーム(APP)をベースとしているという。

しかし、プロトタイプのボディに関しては既存のA110のものを流用しているようだ。ワイドなフェンダーエクステンションから、トレッドが大幅に広がっていることがうかがえる。
APPは軽量化を最優先に開発されており、アルミニウム構造と800Vの高電圧システムを採用している。特に注目すべきは、単一の大型バッテリーユニットではなく、2つのバッテリーパックを搭載している点だ。
2つのバッテリーはフロントアクスルとリアアクスルの上に配置され、40:60の重量配分を実現。44:56の現行A110よりも、わずかにリア寄りの配分となっている。
ツインモーターをリアに搭載
アルピーヌのCEOであるフィリップ・クリーフ氏は以前、この分割型バッテリー設計が採用されたのは、現行モデルと同じくらい低い車高を維持しつつ、540km以上の航続距離を実現するためだと述べていた。さらに、バッテリーの出力低下(熱による性能低下)を招くことなく、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを3周完走できるよう設計されているという。
また、現行A110においてガソリンエンジンが配置されている位置に、リアのバッテリーを配置することで、必要に応じてEVを内燃機関車に切り替える「機会」も得られると、クリーフ氏は述べた。しかし、EVとしてのポテンシャルを犠牲にする設計ではないとのことだ。

「もしそうしていたら、EVとしての性能が低下していたでしょう。そんなことは絶対にしません」とクリーフ氏は述べた。
アルピーヌは、シリコンカーバイド製インバーターを備えた2基のリアモーターを搭載することを明らかにした。このことから、同じAPPを採用したルノー5ターボ3Eとは異なる構成となることが予想される。
現行モデルは生産終了
クリーフ氏はAUTOCARに対し、新型A110の車両重量は現在の内燃機関搭載のライバル車と同等になると語った。つまり、約1500kgになると予想されている。現行のA110(約1100kg)よりはかなり重くなるが、アルピーヌは以前から、EVを内燃機関車と同等の俊敏性を持たせるトルクベクタリング技術をアピールしてきた。
自動車メーカーがテスト車両を公開することは、特にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのような大規模イベントでは珍しい。しかし、アルピーヌが今回公開を決めたことは、EV版A110の発売に向けた重要な一歩と言える。

先日、フランス北部のディエップ工場でガソリンエンジン搭載のA110の生産(計2万8701台)が終了した。後継EVへバトンタッチする準備が着々と進められている。


























