ALA、フォージド/ナノ・コンポジット… ウラカン・ペルフォルマンテ、知っておくべき3つのキーワード

公開 : 2017.06.11 18:10

ALA/エアロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァってなに?

ニュルブルクリンクのノルドシュライフェにおいて、それまで市販公道用スーパースポーツの最速をマークしていたポルシェ918の6分57秒5というタイムを、大きく上回る6分52秒01を記録したのがウラカン・ペルフォルマンテだ。

絶対的なパワーだけでは実現できず、優れたコーナリング性能と高いトラクション性能が要求されるのである。そしてタイヤとサスペンションだけのチューニングでは限りがある。

そこで新たなデバイスとして開発されたのがエアロ・ベクタリング機能付きアクティブ・エアロダイナミクスである「アエロディナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ/ALA」なのである。

ALAを英語に置き換えると「エアロダイナミクス・ランボルギーニ・アクティブ」となる。つまり積極的に空力を活用することを意味する名称なのである。

ALAのシステム概念図。基本的にフラップで流気をコントロールして、最適な空力状態を選ぶ。

 
このシステムを簡単に説明すると、前後ウイングのフラップを開閉することによりダウンフォースを適切にコントロールするもので、コーナリングやブレーキング時にダウンフォース発生させ、メカニカル・グリップを向上させる。いっぽうで超高速時はフラップを閉じて抗力を低減させることにより最高速度に寄与する。

また車両各部のセンサーや制御系を管理する「ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ/LPI」は、ALAシステムと連動してあらゆる条件下で、前後ウイングのエアフローをコントロールし、常に最高の空力設定を行う。

こうした新時代のエアフローコントロールを備えることから、ニュルでベストタイムをマークできたのである。

これらのALAシステムは、ダッシュボードのマルチディスプレイ内でエアロ・ベクタリングをはじめとする作動状況を表示できる。

このALAシステムは車体と一体化されているため、そのメカニズムの全貌はあまり見えないが、CGと部分の写真で説明してゆこう。

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