歴代最大のアップデート メルセデス・ベンツSクラス 450e(1) 最新「MB.OS」導入 後部座席はクラス最高水準

公開 : 2026.05.22 18:05

歴代最大のアップデートを受けた、W223型Sクラス。最新「MB.OS」を導入しつつ、後席側の特別感はクラス最高水準。プレミアムな移動へ浸れる安定性と洗練性も強みのまま。UK編集部がチェックします。

Sクラス史上最大と主張されるアップデート

現行のW223型メルセデス・ベンツSクラスが登場したのは、2021年。既に6年目へ突入しているが、競争力は依然として高い。だが一層の訴求力を求めて、Sクラス史上最大と主張されるアップデートが施された。

2700点以上の部品が、改良または一新されたとか。2020年代後半まで延長された、モデルライフへ対応させるために。

メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)
メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)

見た目の変化は限定的なものだが、LEDヘッドライトには同社のロゴ、スリーポインテッドスターのパターンを採用。ハイビームは、従来比4割増となる、最大600mの照射力を備える。テールライトも、同様の点灯パターンを獲得した。

フロントグリルは、面積が2割大きくなり、リアバンパーの形状も更新。最大21インチまで指定できる。アルミホイールのデザイン・ラインナップも改められた。印象に大きな違いはないとしても、より迫力を増したことは間違いない。

ガソリンかディーゼルを選べる直6HV

エンジンは、S 350dに載る3.0L直6ターボディーゼルのマイルド・ハイブリッドが、英国仕様のエントリーユニット。最高出力317psと最大トルク66.1kg-mを発揮し、燃費は16.1km/Lが主張される。触媒には、浄化性能を高める電気加熱システムが組まれる。

プラグインHVのS 450eに載るのは、3.0L直6ターボガソリンで、9速ATに165psの電気モーターを実装。総合441psと69.1kg-mを発揮し、最長107kmを電気だけで走れる。

メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)
メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)

S 500は、マイルドHVの3.0L 直6ターボガソリンが455psと61.1kg-mを発生。英国の最強仕様となるS 580eは、電気モーターの力も借り、593psと76.3kg-mへ上昇する。この4種には、共通して電圧48Vのスターター・ジェネレーター(ISG)が組まれる。

最新アーキテクチャ「MB.OS」を導入

インテリアで最大のトピックといえるのが、最新の基幹システム「MB.OS」の実装。MBUXスーパースクリーンと高度な自律運転へ、一層最適化されている。

EQSと異なり、12.3インチのメーター用モニターは独立しており、ドライバーの正面へレイアウト。中央には14.4インチ、助手席側には12.3インチ、2面のタッチモニターが、ダッシュボードの前面を覆うガラスパネルへ仕込まれる。

メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)
メルセデス・ベンツS 450e L AMGライン・プレミアム(欧州仕様)

従来よりシステムの動作は高速化。音声アシスタントはAIへ対応し、自然な会話形式で要望を伝えられるようになった。タッチモニターは、より自然にインテリアへ馴染んでおり、デジタル的な主張が抑えられたのも好ましい。

ステアリングホイールは、タッチセンサーに加えて、物理的なダイヤルスイッチを獲得。同社の最新モデルへ通じる小さな変更ながら、確実に操作性を改善している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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