先行予約は7000台超え! 新小型EV『ホンダ・スーパーワン』はシティターボIIに憧れる50歳代が熱視線

公開 : 2026.05.23 07:45

5月21日、ホンダの新しい小型EV『スーパーワン』が発売になりました。先行予約は既に7000台超えという大反響です。当日行われたメディア向け発表会に参加した、篠原政明がレポートします。

Nシリーズのポテンシャルを活かす

5月21日、本田技研工業(以下ホンダ)の新しい小型EV『スーパーワン』(Super-ONE)が発売された。当日行われたメディア向け発表会では、『シティターボII』と並べたディスプレイも展開されている。

発表会ではまず、同社日本統括部部長の川坂英生氏が日本市場のEV展開について説明した。

新型EV『スーパーワン』(右)はシティターボII(左)を想起させる。
新型EV『スーパーワン』(右)はシティターボII(左)を想起させる。    篠原政明

先日発表したビジネスアップデートにおいてホンダは、当面の3年間はハイブリッドに注力すると軌道修正。EVに関しては、日本はもちろん地域ごとの進度に合わせて着実に販売を続け、将来に向けて必要な仕込みを継続していくという。

日本におけるEV販売戦略は、人々の暮らしになじんだ軽自動車の使い方と、クリーンな走りと静粛性の高いEVとの相性が良いことを鑑みて、『N-VAN e:』や『N-ONE e:』といった軽自動車からEVを展開。先日発売された『インサイト』を加えて、EVのラインナップを拡充している。

国内累計販売台数は300万台を超え、11年連続で軽自動車販売台数ナンバーワンを誇るN-BOXを筆頭とする『Nシリーズ』プラットフォームが持つポテンシャルと、発売済みの軽自動車EVのノウハウを活かし、トレッドを拡げたワイドスタンスなどが特徴となるEVがスーパーワンだ。

シティターボIIを想起させる

グランドコンセプトは『e:ダッシュブースター』。単にエコなだけではなく、日常の移動を昂ぶらせてくれるクルマを目指している。往年のホットハッチ、『シティターボII』を想起させるブリスターフェンダーなどからも、その昂ぶりがわかるというもの。

走り以外の部分でも、ボーズ・プレミアムサウンドシステムやグーグル搭載のセンターディスプレイなどが、利便性を高めている。

開発コストを抑制し、価格は339万200円に抑えた。
開発コストを抑制し、価格は339万200円に抑えた。    篠原政明

また、充電ネットワーク『ホンダチャージ』の設置を増やし、充電を特別な行為にしないことも目指している。現時点では200基ほどだが、2030年までには数千基に増やしていく予定で、充電インフラを拡充していく。

スーパーワンは、N-ONE e:のプラットフォームの活用やeアクスルの共通化などで開発コストを抑制し、価格は339万200円に抑えた。しかも国からの補助金は130万円、東京都在住ならさらに60万円の補助金が適用されるから、予算的にはかなり魅力的なものになるだろう。

4月16日の先行受注開始以来、既に7000台もの先行予約があるという。また、日本だけでなく、英国やアジア、オセアニアなどにも今後1年以内を目標に輸出が予定されている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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