ミニ初のPHEV「クーパーS E クロスオーバー」、ディーゼルより「買い」? 吉田 匠が試乗

公開 : 2017.06.29 12:00  更新 : 2017.06.29 15:59

ディーゼルよりハンドリングが良好

このモーター駆動状態では、エンジン音がしないので静かである他、電気モーター独特のトルク特性によって、意外と力強くレスポンスのいい発進加速が得られるのも気持ちいい。

ちなみに「マックスeドライブ」モードにおけるEV最大走行距離は、42.4kmだという。

一方、モーターとエンジンを選択もしくは併用する「オートeドライブ」では、踏み込めば1.8トン近い車重を望むペースで加速させる。総じて、「セーブバッテリー」モード以外では動力性能は充分で、むしろ爽快な加速を味わわせてくれるといっていいだろう。

しかし、それにも増して僕が感じたハイブリッドの美点は、2ヶ月ほど前に箱根で試乗した4気筒ディーゼルターボのクロスオーバーS Dに比べて、ハンドリングが明らかに好ましく思えたことだった。

S Dはコーナーで重心の高さを意識させえるのに対して、S Eはより腰の低い感覚でコーナリングしていく。

フロントに重い4気筒ディーゼルターボを積んだS Dに対して、S Eはフロントに軽い3気筒ガソリンターボ、しかもリアの低い位置にバッテリーとモーターを収めているので、前後重量配分、重心位置ともに、S Eの方がずっと好ましい値になっているはずだ。

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