「生ける伝説」 BMW 3.0CSL vs M3 CSL 当時の時代背景を学ぶ(前編)

公開 : 2017.08.16 18:40

乗り心地 運転のしやすさは?

「バットモービル」は事実上、アルピナに刺激されて開発が開始されたキャブレター装備のCSLのストロークを拡大し、巨大スポイラーを装備した最終形となった。

1972年のホモロゲーションに用いられたオリジナルのE9は、BMWモータースポーツGmbHの初期にニーアパッシュの指導の下で開発され、ウィルヘルム・ホムマイスターの新たな6気筒CSデザインによって強化されていた。

この最終進化形のバットモービルは、ヨーロッパツーリングカー選手権の宿敵、フォード・カプリRS3100に勝利するというたったひとつの目的のために、優雅さをすべて犠牲にして即戦力を強化したモデルだったのだ。

とても運転しやすいクルマだ。乗り心地はしなやかで、ドライビングポジションも極上。

明確なZFゲマーのステアリングボックスも適度な重さであるし(ただし下位のE9よりは高ギア)、4速のギアボックスはかなりなめらかで、ドライバーの心構えができていなくても排気量3153ccの筋肉質なボッシュのフューエルインジェクション式6気筒エンジンは3速で突っ走ろうとする。

エンジンはどうだろう?

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