カーレビュー

2017.08.13

回顧録(4) BMW 8シリーズ(E31) 新型の吉凶も占う

BMW 8シリーズ(E31)

テスト日 : 2017年08月01日

文・アレックス・ロビンス 

[編集部より]

回顧録シリーズ(4)です。BMW 8シリーズにあらためて乗ることで、新型8シリーズが、どのようになるか? いや、なるべきかを考えることにしました。

もくじ

オリジナル8シリーズの最大の問題点
あらたな試みが生んだ複雑性
8シリーズ不振 当時の対応とは
8シリーズ 走らせた印象は?
新型8シリーズ どうあるべき?

オリジナル8シリーズの最大の問題点

新型8シリーズの発表は、BMWの高級車への挑戦の悪夢を呼び起こすだけかもしれない。

その車名が20年もの間使用されなかっただけではなく、BMWはスーパー・ラグジュアリー・クーペから完全撤退をしていたのである。メルセデス・ベンツやベントレーが躍進するのを横目でみながら。

それもここまでである。BMWは、万を持して再度挑戦を試みる構えである。

新型8シリーズの導入を決断したのだ。BMWは、過去に犯した過ちを繰り返すことのないよう、今回は慎重に事を進めるようだ。

オリジナル8シリーズの最大の問題点は、そのクルマが何のために用意されたかを多くの人が理解できかなった事である。

ある者は、シャークノーズを持った6シリーズの上級移行モデルととらえ、またある者は、M1スーパーカーの再来を期待した。

300psを発するV型12気筒エンジンをボンネットに収め、それに繋がるのが6速マニュアルであれば、それがどのようなクルマになるのか期待が先行するのも無理はないであろう。

しかし、BMWは、E31 8シリーズをラグジュアリーなGTカーとして仕立てたかったのである。

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