「小さくない」ミニの時代 歴史上の反省、今後の野望は? インタビュー

公開 : 2017.09.30 10:10

電動化 そして次世代モビリティ

ブラウンリッジは、このブランドが電気自動車、都市における移動手段、カーシェアリングの分野で先進的な位置に付けていると考えている。

「ひとびとが都市へ回帰している傾向がみられます。われわれの進んでいる方向は、その分野で革新的なものとなると考えています」

ミニは、カーシェアリングの分野で、使用されるクルマに生体認識技術を利用して、ドライバー各自の仕様を反映させることを研究している。

「それはあなたのクルマですが、実はそうではない、とでもいいましょうか。あなたは、好みの外見のクルマを選ぶだけでいいのです。例えば、英国を発ち、スペインに到着したとしましょう。そこには英国で乗っていたのと全く同じ仕様のミニがあなたの到着を待っているのです。可能性を考えるだけでも、ゾクゾクします。この構想はわれわれのブランドの方向性と一致しているともいえます」

「われわれは、ひとびとが移動する手段を大きな市場とみています。そして、そこでどんなプレミアム・サービスが提供できるかを考えています。それこそが、「ミニ・リビング(シンクタンクの構想する、都市生活者による斬新なスペースの使用方法)」の台頭なのです」

「そもそも、ミニというクルマは、問題を解決するために生みだされました。つまり、ここにも一貫した存在意義があるのです。」

「われわれのブランドは、革新性とスペースの有効活用という分野で、都市空間との関連性があるとも考えています。まだまだわれわれの挑戦は続きます」

BMWとの生産的な関係を続けるミニの次のステップは、1959年のブランドのオリジナル・コンセプトに、その造形をインスパイアされた、クルマである。それは、聞いただけでも、興味をそそられ、エキサイティングでもある。

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