チェコ発祥ブランドが欧州第2位へ大躍進 スコダのトップ、クラウス・ツェルマー氏:リーダー賞(前編) #AUTOCARアワード2026
公開 : 2026.07.08 17:05
チェコのスコダは今年第1四半期、販売台数で欧州第2位の人気ブランドとなりました。この急成長とEV事業の成功の鍵を握るクラウス・ツェルマーCEOが、今年のAUTOCARアワードで「リーダー賞」に選ばれました。
欧州で急成長中のスコダ
チェコの自動車メーカーであるスコダのクラウス・ツェルマーCEOは、今回の特集記事のためのインタビューや撮影の合間に、素早く席を立ってオフィス家具をどかしたり、照明スタンドを設置したり、背景を選んだりと、進んで手伝ってくれた。その姿に、彼の神髄が如実に表れている。
毎年恒例のAUTOCARアワードで、ツェルマー氏は2026年の「アウトスタンディング・リーダー(傑出したリーダー)賞」を受賞した。インタビュー当日は上機嫌だった。この翌日に、2026年第1四半期に同社が欧州で22万3500台という驚異的な販売台数を記録したことが発表されたからだ。

これにより、スコダはフォルクスワーゲンに次ぐ欧州第2位のブランドとなっただけでなく、わずか4年で8ランクも順位を上げるという、最も急成長しているブランドの1つともなった。
AUTOCARのカメラマンと部屋のセッティングについて確認し、インタビューの時間を確保するために午後の予定を快く調整してくれた後、ツェルマー氏はこうした輝かしい成果について謙虚に振り返った。
「欧州市場全体に成長が見られない中で、当社は17%の売上成長を達成しました。売上高は9%増ですが、利益は21%増となっています」と彼は満面の笑みを浮かべた。
「当社は全速力で前進しています。この極めて厳しい時代でも、強固なビジネスモデルと、会社を前進させる素晴らしいチームがあれば成功できるのです」
謙虚で親しみやすい人柄
スコダは欧州の販売ランキングで順位を上げただけでなく、EVの販売台数がほぼ倍増し、競争の激しいインド市場でも17%という堅調な売上増を記録した。いずれも大いに称賛に値する成果であり、その少なくとも一部は、ツェルマー氏のリーダーシップスタイルと、彼が推進する企業文化に起因していると言える。
彼は、そのような影響力のある役割をしっかりとこなしている一方で、それを当然のこととは決して考えない謙虚さも兼ね備えている。世界100か国以上に4万人以上の従業員を擁する、世界でも有数の販売台数を誇る自動車メーカーのトップを務めているが、権力を誇示したり、そのような高位の人物にありがちな独断主義にふけったりすることはない。

むしろ、正反対だ。ツェルマー氏の経営スタイルの根幹にあるのは、耳を傾け、学び、教わろうとする姿勢だ。この姿勢は、取締役会においても協調的な(ひいては生産性の高い)環境を育み、結果として物事がより迅速かつ高い水準で成し遂げられるようになっている。
「わたしの最大の原動力の1つは好奇心です。好奇心こそがわたしを突き動かしているのです。好奇心はまるでバッテリーのようなもので、もっと学び、もっと知り、もっと質問するためのエネルギーを絶えず供給し続けてくれます。無理やり何かを学ぼうとすると大変ですが、興味を持って知りたい、質問したいと思うなら、ずっと簡単です」






























