【試乗】可変圧縮比エンジン インフィニティQX50プロトタイプ

公開 : 2017.11.24 19:05  更新 : 2021.06.24 12:30

どんな感じ? 切替えはスムーズ

インフィニティQX50プロトタイプ試乗

2.0ℓ4気筒「VC-ターボ」は、最高出力271ps、最大トルク38.7kg-mを発揮。現段階ではQX50専用のエンジンとされ、従来型V6ユニットと比較して燃料消費率は25%前後高まったという。

テストコースを試走した第1印象は、実に良い仕上がりであるということだ。10km弱の高速オーバルを7、8周したのち、低速の耐久性評価コースやハンドリングセッションを試した。このクルマの標準仕様はCVTであるが、4WD車でも加速のツキが良い。

注目の可変圧縮比の切替えについては、ドライバーが意識することはないだろう。判断できるとすれば、それは小さなインフォテインメント・ディスプレイの「Compression ratio」表示のみが手がかりだ。そうでもなければ、燃焼の変化に応じて0.15kWのモーターがクランクシャフトに作用して、ピストンの位置が最大6mm変わることに乗員が気付くことはない。

インフィニティQX50プロトタイプ試乗

第1弾はインフィニティQX50となるものの、VC-ターボの技術は、今後は他のモデルにも採用され、最終的にはルノー-日産アライアンスのクルマに搭載されると考えるべきだろう。

なおQX50は、ロサンゼルス・モーターショーでアンヴェールされることになっている。生産は、日産のメキシコ工場となるが、VC-ターボエンジンの組み立ては日本で行われる予定だ。

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