2017年の世界新車販売動向 データで見る市場の「勝ち組、負け組」

公開 : 2018.02.17 17:40

スポーツカー いくつかの市場では需要が縮小

スポーツカー市場におけるハイライトは、素晴らしいハンドリングを誇るマツダMX-5(=日本名:ロードスター)が4万台を売り上げ、好調なセールスを継続したことだ。

一方、ポルシェは718ケイマン/ボクスターの販売を伸ばしている。通年での販売初年度となったアバルトの新しい124スパイダーも好調で、メルセデスSLCに僅差で続く販売台数第10位となっている。

一方、トヨタのGT86(日本名:86)はモデルチェンジを控えての駆け込み需要の後押しを受けた。

しかし、スポーツカー市場全体としては、フォードマスタングシボレーコルベットに代表されるアメリカン・マッスルカーと、欧州市場でのアウディTTの売上減による影響を受けることとなった。

米国市場のピックアップとSUV ますます成長

昨年の米国市場は全セグメントで販売台数が減ったことで、市場全体では1.9%減となった。JATOによれば、売上が伸びたのはトップ2のSUV(+5.8%)とピックアップ(+4.8%)だけとの事である。

この2つのセグメント合計で米国市場全体の57%を占めており、2016年から更なる伸びを見せている。その理由は、安価なガソリン価格、幅広いモデル展開と自国生産モデルにある。JATOのアナリストによれば、この傾向は今後数年間続くだろうとのことだ。

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