アルピナD5 S 2018年モデルに試乗 ディーゼル/内装/乗り心地検証

公開 : 2018.03.02 12:20

巨大ホイールを忘れる乗り心地

歴史的に、アルピナの強みはパワーよりもむしろ乗り味にある。

巨大なホイールを履いているにも関わらず、このクルマはほとんどの路面において非常に滑らか。事実、ホイールトラベルは少々軽すぎるステアリングによって失われる安心感を補うように制御されている。

3つめのターボを省いたこのエンジンは、直線での動力性能以外にも影響を及ぼしている。

これはアルピナがディーゼルにAWDを採用した最初のモデルだが、われわれにとってはグリップも操縦性も後輪駆動の頃との違いをいい意味でほとんど感じられなかった。

アルピナ専用のダイナミック・トラクションコントロールはリア寄りのトルク配分を強調しすぎており、路面が湿っているときにはちょうど良いものの、常に満足の行くものではないのも認めざるを得ないが、移動時間の短縮と安全性を重視するのであれば、これはそれほど大きな問題ではないだろう。

ZF製のトルクコンバーター式8速ATは賢く非常にスムースだ。ボディコントロールはM5を除く5シリーズよりもよりはっきりとした3シリーズに近い印象だ。

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