フォルクスワーゲンのトップ 独ディーゼル禁止令を批判 「恐ろしい、不要」

公開 : 2018.03.09 19:10  更新 : 2018.03.09 21:16

大気汚染レベルは改善進む 問題は局所的

ディエスは「数年前、シュトゥットガルトでは大気汚染の上限値を越えたのは年間800時間でした。ところが、昨年はわずか3時間にまで減少しています。全てのモデルで環境性能が向上し、状況は継続的に改善しています」と話している。

ディエスは続けて「3年前、大気汚染の上限値を越えていたのは90都市でしたが、去年は70に減っています。そのうち50都市は上限値に近いところまで改善しています。つまり、今年か来年のうちにはこれらの都市は上限値をクリアできるということです」

「そして残る20都市が立地するのは、混雑した道の狭い、風もなく空気が滞留しがちな非常に局所的なエリアです。こういった場所でいったん渋滞が起これば、直ぐにその大気汚染レベルは危険な状態に達します。まさにそういった場所でこそ、われわれは対応を進める必要があります。こういった都市では、おそらく問題があるのは3つか4つの道路です。しかし一方で、もし何も対策をとらなかったとしても、車両が入れ替わることで2〜3年のうちに問題は解消するはずです」


ディエスはさらにバスの平均寿命が13年に達しているとして、公共交通を主要な問題に位置付ける。

そして、大気汚染の問題については「対応可能」とも話す。彼はそれよりもCO2と気候変動について懸念を示している。「いま必要なのは保有車両の刷新です。ですからわれわれは16万台もの車両を買い戻して、スクラップにしたのです」

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