新型『スバル・フォレスター』に1年/2.2万km乗った黒木美珠が、オーナーの視点でレポート【良かったこと、正直イマイチだったこと】

公開 : 2026.09.03 11:45

1年前、スバルのSK型フォレスターからSJ型フォレスターへ乗り変えた自動車ジャーナリスト(卵)の黒木美珠。走行距離は約2.2万kmに到達しました。カタログや短時間の試乗ではわからないリアルな本音をレポートします。

なぜX-BREAKを選んだのか?そして1年で見えた良さ

愛車の新型『スバルフォレスター』が納車されてから、今年の7月で1年が経ちました。SK型フォレスターからSJ型フォレスターへ乗り換え、この1年で走行距離は約2.2万kmに到達しています。

車種選びの決め手は、新たにストロングハイブリッドが搭載されたこと。ちょうどガソリン代の高騰が激しかった時期で、暫定税率が廃止される前だったこともあり、燃費性能は無視できないポイントでした。

愛車のSJ型フォレスターへルーフラックと、アンダーカバーを装着! カスタム撮影時のひとコマです。
愛車のSJ型フォレスターへルーフラックと、アンダーカバーを装着! カスタム撮影時のひとコマです。    黒木美珠

さらに、同じ車種を2代にわたって乗り継ぐという経験がこれまでなかったため、いい機会だと思い、乗り換えることにしました。

今回選んだグレードは、『X-BREAK』。以前乗っていたSTIスポーツにはルーフレールの設定がなく、見た目に物足りなさを感じていたため、次はルーフレール付きの車両にしたいと考えていました。

加えて、スキーやサーフィンが好きなので、撥水性シートが選べる点にも惹かれ、これに決めました。

1年間、ほぼ毎日のように乗ってきたからこそ、見えてきた良さが多くあります。まず実感したのが、疲れにくさです。

アイサイトXの存在は大きな助け

日帰り往復300kmくらいが日常という、遠出が多い筆者にとって、アイサイトXの存在は大きな助けになっています。

アイサイトXは、危険の多い場所でもぶつからないようサポートしてくれる先進安全機能で、渋滞時など一定の条件を満たすとハンドルから手を離すことも可能。方向指示器を操作すればシステムが車線変更をアシストし、カーブに入る前には最適な速度まで自動で減速。安全に通過すると、元の設定速度に戻ります。

料金所の手前でも同様に自動で減速し、通過後は再び加速してくれる。こうした細やかな制御が、長距離移動での疲労軽減に大きく貢献していると感じます。

視界の広さと見やすさも、あわせて疲れにくさを支えているポイントです。

積載力も申し分ありません。ついたくさん買ってしまいがちなホームセンターなどでの買い出しはもちろん、冬季には、大型のスーツケースふたつとスキー用品を同時に積んでも余裕があります。

見た目に反して最小回転半径は5.4mと小回りが利くので、Uターンなどの取り回しもしやすく便利。見た目のかっこよさ、特に北米感が高まったデザインも気に入っているポイントです。

街乗り燃費は上々、高速の伸びは……

正直イマイチだったところも率直にお伝えします。

まず燃費です。これから購入を検討している方にとっては、一番気になるポイントではないでしょうか。

KINTOさん主催の『モビキャン』の取材で、北軽井沢のキャンプ場へ。森が似合います。
KINTOさん主催の『モビキャン』の取材で、北軽井沢のキャンプ場へ。森が似合います。
    黒木美珠

高速道路をよく使う筆者の使い方だと、以前乗っていた1.8ターボモデルとそこまで大差がありませんでした。高速域での加速も、正直1.8ターボの方が良かったというのが本音です。この点は購入前からある程度予想していたものの、実際に乗り比べてみるとやはり惜しさを感じます。

一方で街乗りの燃費は確実に向上しました。

以前は8〜9km/Lくらいだったところ、現在は15〜16km/L前後まで伸びています。高速走行時は以前も現在も15km/L前後とほぼ変化がなく、この差からも街乗りでの恩恵の大きさがうかがえます。

なお燃費の参考として、筆者の車両は純正同等の18インチ社外ホイールを履き、タイヤはダンロップのシンクロウェザーで2シーズン目を使用している状態での数値です。

ガソリン代についても触れておきます。納車時より価格が下がったため、ガソリン車からハイブリッド車へ乗り換えたことによる経済的な恩恵は、想定していた最大値ほどは大きくなりませんでした。この点は読みが外れた形です。

ただ、体感としては、ガソリンスタンドへ行く回数が圧倒的に減りました。1日数十kmの走行であれば、2週間ほど給油に行かないタイミングもあるほどです。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    黒木美珠

    Miju Kuroki

    1996年生まれ、静岡県出身。自動車系YouTuberとしての活動を経て、自動車ジャーナリスト(の卵)へと転身。自身の車中泊による日本一周の経験をきっかけに、クルマを通じたライフスタイルの可能性に魅了されるようになる。現在は、輸入車デビューを目指す連載をはじめ、車中泊視点での車両レビューや、YouTubeチャンネル『AUTO SOUL JAPAN』の運営など、多角的に活動中。クルマを単なる移動手段や機械としてではなく、その背景にある開発者の想いや、クルマを取り巻く文化、そして『移動すること』そのものの価値を伝えることをモットーとしている。

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