メルセデスAMG新型『CLA 45』 上位モデル『C 63』に匹敵するハイパワーを、3万4000ポンドも安い価格で実現 英国は来年納車開始

公開 : 2026.09.03 12:05

メルセデスAMGの新型EV『CLA 45 4マティック+』、が英国で発売されました。歴代初のフル電動モデルで、3モーターと大容量バッテリーを搭載。『C 63』並みのパワーを比較的安い価格設定で実現しています。

先代モデルと同水準の価格設定

メルセデスAMGの新型『CLA 45』が英国で発売された。現行モデルの『C 63』と同等のパワーを持ちながら、3万4000ポンド(約735万円)も安い価格設定となっている。

新型CLA 45の英国価格は、セダンで6万6750ポンド(約1445万円)から、シューティングブレークで6万7750ポンド(約1465万円)から。注目すべきは、4気筒ガソリンエンジンから3モーターのフル電動パワートレインへと切り替わったにもかかわらず、価格が前世代のCLA 45と同水準である点だ。

英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45
英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45    AUTOCAR

メルセデスAMGは、従来のホットハッチの購入者にEVへの乗り換えを促すべく、先進的なトルクベクタリング技術や、内燃機関を彷彿とさせる「排気音」を採用している。

AMGモデルは、標準のCLAとは中身が大幅に異なる。英国のヤサ社が開発した3基のアキシャルフラックスモーターと、今後発売予定の『Cクラス・エレクトリック』に搭載される大容量の94kWhバッテリーを組み合わせ、航続距離を損なうことなくダウンフォースを向上させる大胆なデザインが施されている。

スーパーカーを凌ぐ加速性能

リアアクスルに2基、フロントに1基のモーターを配置した四輪駆動で、その合計出力は680psに達する。

バッテリーの特性によって電力が制限されるため、リアのモーターだけでも最大出力を発揮できる。これにより、ドリフトモードも可能となる。

英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45
英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45    AUTOCAR

フロントモーターが作動するのは、サーキットや悪路での走行など、トラクションが必要な場合のみだ。

この余裕のある出力により、車重2.3トンのセダンの0-100km/h加速は3.0秒、シューティングブレークは3.2秒となっている。『SLS AMGブラックシリーズ』(3.6秒)をはじめとするAMGの多くの上位モデルよりも速く、F1エンジンを搭載する『AMGワン』(2.9秒)にほぼ匹敵するタイムだ。

CLA 45の最高速度は250km/hで、オプションのAMGダイナミック・プラス・パックを装着した場合は270km/hに達する。

エンジンの音や振動を再現

エンジンとトランスミッションの挙動を再現する「AMGFORCE」システムを有効にすると、加速はわずかに鈍化する。このシステムは、前世代の45モデルに搭載されていた「M139」ターボチャージャー付き直列4気筒エンジン(世界最強の量産4気筒エンジン)の音とパワーデリバリーを再現し、8速の疑似トランスミッションを介して駆動する。

フロントシートには振動モーターが搭載されており、乗員の背中でガソリンエンジンの響きを再現する。その音は車内と車外の両方で聞こえ、オーバーラン時には「バチバチ」という音も発生する。静音モードと大音量モードがあり、メルセデスAMGによれば、後者の音響効果はアフターマーケットのエグゾーストシステムに匹敵するという。

英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45
英国で一般公開されたメルセデスAMG CLA 45    AUTOCAR

AMGFORCEは「S+」ドライブモードを選択すると作動するが、サーキット走行に特化した「レース」モードでは、絶対的なスピードを引き出すために無効化される。

さらに、パフォーマンスが最も必要とされる箇所に応じて出力を調整する予測型バッテリー管理システムも導入された。サーキット走行でフルパワーを出し続けるとバッテリー温度が上昇し、出力を制限せざるを得なくなる。そのため、コーナーでは出力を抑えることで発熱を低減し、ノルドシュライフェのドッティンガーホーエのようなロングストレート区間では最大出力を発揮できるようにしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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