新型メルセデス・ベンツAクラス A180d AMGライン試乗 評価は?

公開 : 2018.04.19 11:50

ステアリングフィールがイマイチ

他のクルマに追い越されても気にならないという向きには、A180dは良い選択だ。派手なインテリアや拡大された後席スペースなども変わらない。

少なくとも高価な方のサスペンションにおいては、乗り心地は素晴らしい。先代Aクラスより飛躍的に良くなっており、おそらくクラストップだろう。非常に制御しやすく、唯一文句をつけるとすれば非常に荒れた路面においてわずかに垂直方向のブレが生じることだ。だが、ここに問題を感じるオーナーはごくわずかだろう。

実際、これは並外れて良いクルマだ。法定速度内で走る限り、わずかなエンジン音と少々のロードノイズが聞こえるのみで、風切り音はほぼ聞こえない。ここもクラスをリードしている。最新のライバル車が存在しないため断言はできないが、もしこれがスタンダードとなっているなら驚きだ。

予想外の欠点はステアリングにある。先代Aクラスはステアリングの入力に対して非常に素直で思った通りの反応を示してくれた。これはBMW 1シリーズにも無かったことだ。

しかし、この新型Aクラスのステアリングは路面から隔絶されたような反応だ。パーキングスピードであれば問題はないが、走行中はもう少しはっきりとした手応えが欲しいものだ。

出来の良いシャシーを持っているにも関わらず、高速域では安定を保つのに想像以上の気をつかうかもしれない。そしてブレーキもアシスト過多な印象だ。だが、ステアリングと違いこの点にはすぐに慣れるだろう。

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