パガーニ 社長インタビュー 語る今後、EVの投入にも「前向き」

公開 : 2018.05.12 20:10

ハイブリッドは合わない

「この10年間の企業理念は、毎年ほぼ同じ台数を生産するクルマの品質を保証するということです」とパガーニはいう。「われわれは小さな家族企業です。大きな企業や巨大な自動車グループには自由がないじゃないですか。そんなの御免ですね。われわれは小回りが利くんです」

パガーニは内燃機関モデルの生産を中止する計画はないが、すでに並行してEVの開発も進めている。

「電気自動車の研究もすでに始めています」とパガーニは認めた。「世の中は皆この方向に進んでいますよね。見ないふりはできません」

「すでに役員会で電気自動車の専門部門を作ることを決めました。2018年末までに電気自動車の開発や試験を行う部門を立ち上げようと思います」

「必要とされる技術や安全基準は内燃機関のクルマ作りとは全く異なります。800Vの話ですが。従って、このようなクルマを作るための基準を満足させる技術工の訓練が必要です」

メルセデスとは昔から技術協定を結んでいるので、パガーニのEVはダイムラーのパワートレイン技術を使うことになるだろう。

「もちろん、メルセデスは利用可能な技術を持っています」と、将来のフォーミュラEへの参加も指摘しながらパガーニはいう。

絶対にやらないのはハイブリッドだ。彼自身はポルシェ918スパイダーの大ファンであり、工場のオフィスの窓から見える愛車を自慢げに指さすが、ハイブリッドはパガーニのクルマにはうまく合わないと彼は考えている。

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