目が点の現実離れな眺め 秘密のスーパーカー・クラブ(1) フェラーリF40も10台以上
公開 : 2025.10.19 17:45
シルバーストンで開かれた、クラブ限定ミーティング フェラーリF40だけでも10台以上 パガーニ・ゾンダRにケーニグセグ・ワン:1、ポルシェ962まで UK編集部が参加車の一部をご紹介
もくじ
ー簡単に10台は数えられるフェラーリF40
ーパガーニ・ゾンダR(2010年式)
ーフェラーリ288 GTO(1985年式)
ーケーニグセグ・ワン:1(2014年式)
ーノーブルM600(2011年式)
簡単に10台は数えられるフェラーリF40
2025年の初夏、英国シルバーストン・サーキットで開かれたのが、スーパーカー・ドライバー・シークレット・ミート。会場入りしてすぐ、筆者は現実離れした景色へ目が点になった。フェラーリF40ですら、簡単に10台は数えられたのだから。
サーキットへ続く道路脇には、カメラやスマートフォンを構えたクルマ好きがぎっしり。新しいポルシェ911 GT3が通過しても、彼らは互いに談笑したまま。メルセデス・ベンツSLRマクラーレン級でなければ、写真へ残す気はないらしい。

イベントの代表は、ローラやトムスといったレーシングカーの設計を手掛けたアンドリュー・ソービー氏の息子、アダム氏。スーパーカー・オーナー対象のカークラブを、彼は15年前に立ち上げている。入会には当然、特別なモデルを所有している必要がある。
当初はスーパーマーケットの駐車場で集まるような規模だったそうだが、2025年には世界有数のイベントへ成長。英国編集部は、勇気を振り絞って富裕層が大勢集うこのミーティングへ潜入してみた。今回は、参加車両の一部をご紹介させていただこう。
協力:スーパーカー・ドライバー
パガーニ・ゾンダR(2010年式)
オーナー:マイク・イン氏
イタリアのスーパーカー・メーカー、パガーニによるゾンダの究極形といえるのが、ゾンダR。同ブランド初のサーキット専用モデルで、10台しか作られていない。だがインの1台は、公道走行が可能。巨大なウイングやカナードは、そのままでも。

「パガーニは昔から大好き。BBCのトップギアで見て、これはヤバイと思ったんですよね」。と話す彼は、2021年に友人から購入したという。当時はアメリカに住んでいたが、V12エンジンのノイズは凄まじく、走行できるサーキット自体が限られたそうだ。
そこで、英国のラザンテ社へクルマを輸送。公道を走れるよう改造してもらった。ウインカーだけでなくエアコンが追加され、車高も高められている。ボッシュ社製の電気系統が、難題だったという。「ボディの内側には、かなり手が加えられています」
フェラーリ288 GTO(1985年式)
オーナー:ザク・ブラウン氏
マクラーレン・レーシングを率いるブラウンは、2025年のカナダ・グランプリを終えてシルバーストンに駆けつけた。モータースポーツ界で最も多忙な1人といえる彼だが、時差ボケは微塵も感じさせない。

デモ走行では、ブラウプンクト・リバリーのポルシェ962でコースを周回し、会場を湧かせていた。そんなブラウンが会場へ乗り付けたのが、真紅のフェラーリ288 GTO。「ずっと欲しいクルマだったんです。古いクルマの方が、断然好きですね」。と笑う。
40年前にマクラーレンのライバルが生み出したモデルへ乗る彼の姿は、希少に思えるかもしれない。だが、ACコブラやポルシェ959、ランボルギーニ・カウンタックも所有する、真のスーパーカー・マニアなのだ。もちろん、マクラーレンも複数持つそうだが。















































































































































