現地ルポ、ディーゼル不正 VWグループの苦境続く 業界全体への影響も

公開 : 2018.07.29 12:10

リコールの進展

年次総会でディースはさらに、年内にディーゼルゲートに関連するすべての車両の改修作業を終えるつもりだと話した。全世界では71%、欧州では76%のリコール作業が完了しており、英国フォルクスワーゲンが発表している最新の数字によれば、リコール対象120万台のうち、86万282台の改修が終了したとのことだ。

しかし、このリコール対応に問題がない訳ではない。昨年われわれAUTOCARが実施したテストによれば、この改修によって、実際の走行状態における燃費が悪化することが明らかとなっている。

テストでは、2013年モデルのフォルクスワーゲン・トゥーランを使用したが、改修によってNOx排出量が0.639g/kmから0.351g/kmへと改善した一方で、複合燃費は17.96km/ℓから16.85km/ℓへと悪化した。この結果は、CO2排出量が147.3g/kmから156.9g/kmへと、6.5%増加したことを示している。

このリコール車両の問題については英国の法律事務所、スレーター&ゴードンも注目しており、彼らは影響を受けた4万台以上の車両オーナーを代表して、フォルクスワーゲンに対する訴訟を準備している。

この法律事務所が行った調査によれば、1万7000人の回答者のうち、40%がリコールによって車両に悪影響が生じたと答えている。最も多かった(18%)のは、燃費の悪化だった。

関連テーマ

人気テーマ

おすすめ記事

 
×