アストン マーティンDB11 AMR初試乗 V12エンジン搭載 アストンに求めるすべて

公開 : 2018.08.21 10:10  更新 : 2018.08.21 11:29


どんな感じ?

早起きしてでも味わいたい

このAMRがどんなクルマなのか知るために必要なものは、性格で強力な目覚まし時計。この極上のパフォーマンスを、一般道で、ひとびとが活動している時間帯に確かめることは、ほとんど不可能だといえる。むしろ、ストレスが溜まるだけかも知れない。ベストな道を、ベストな時間帯で走る必要がある。

そう、その理想的な時間帯に、理想的な道へ到着するためには、しかるべき時間にベッドを離れる必要があるのだ。そこまでする価値は、間違いなくある。

デイビッド・ブラウンが71年前にアストン マーティンを買収して以来、非常に謎めいたクルマづくりの事実がある。最も強力な加速力やトップスピード、類を見ないほどのゴージャスさなど、世界一を狙ったクルマをアストン マーティンが生み出してこたかったこと。One-77やヴァルキリーを除いて。むしろ、才能のバランスをうまく組み合わせようとしてきた。

その目標通り、他のライバルと比較して素晴らしい完成度を持ったモデルが存在してきたが、中でもAMRはひときわ個性豊かなモデルだといえる。

これまでのアストン マーティンは、 英国の上質とはいえない道路環境でも、充分に納得できる仕上がりを得てきた。しかし、今回のAMRはそれだけではない。0-100km/h加速は、標準のDB11よりも0.1秒短縮しているということだが、それは間違いないはず。

最大トルクは、ZF社製の8速ATの許容量が限界に近いため、強化は許されていない。明確に速くなったというわけではなく、状況を選ばず、シャープさが増した、という表現が正しいだろう。

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